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「やわたんまち」の千年の歴史。安房の国総社鶴谷八幡宮の祭礼を見に行こう!

安房国司祭(やわたんまち)について

館山市内に鎮座する安房国総社である鶴谷八幡宮で開催される例大祭です。

 

千葉県無形民俗文化財に指定され、「やわたんまち」として地元の人々に親しまれている県南最大のお祭りです。

祭礼の所以は平安時代にまで遡り、今の形になったのは江戸時代とされています。

 

祭礼は2日間開催され、1日目に鶴谷八幡宮などで例大祭の神事が行われ、安房地区の各神社が総社に到着します。

2日目は山車や御船が鶴谷八幡宮に到着し出発、その後神輿が帰路に着くという流れです。

 

見どころは神輿のモミサシや山車や御船の絢爛豪華さは勿論、総社主催たる数多くの神事が行われ、歴史を感じられる祭礼です。

千年の歴史を持つ国司祭に是非足を運んでみて下さい。

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詳細情報

安房の総社である鶴谷八幡宮で開催される例大祭です。

 

祭礼日は、本来9月14~15日三日間行われていましたが、無形文化財登録を機に敬老の日の前の土日となりました。

日にちは毎年違いますので、千葉県ホームページ館山市ホームページをご参考下さい。

 

参加地区は、神輿は大神宮(安房神社)、八幡(鶴谷八幡宮)、洲宮(洲宮神社)、滝口(下立松原神社)、大井(手力雄神社)、長田(山宮神社)、山荻(山荻神社)、沓見(莫越山神社)、山本(木幡神社)、高井(高皇産靈神社)、湊(子安神社)、山車・御船は三軒町、南町、新宿、六軒町、神明町の計16地区です。

山車・神輿等をご紹介

大神宮(安房神社)

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大神宮は安房の国一の宮である安房神社の御膝元です。
建屋市街地を抜け海に続く山間の道を進み開けた場所に鎮座します。

 

一の宮らしく菊の御紋の神輿があります。

大神宮の神輿は、兎角走ることに重点が置かれ大変軽い事が特徴です。


現在のものは明治時代に地元の大工が作りました。


后神である洲宮神社、天孫の下立松原神社とともに「南三社」として出御します。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain大神宮の本祭

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八幡(鶴谷八幡宮)

主催である鶴谷八幡宮の区域を八幡(やわた)といい、安房国司祭のメインとなる地区です。

 

八幡の神輿は、鶯色の幕に身を包まれその神々しさが伺える雰囲気を醸し出しています。

祭礼時神輿は本殿内に安置され、各神輿、山車・御船を出迎えます。

 

祭りに最終日夜にお浜出で神幸祭を行うため出立し、北条海岸へと向かいます。

昔は海に入って行われていたそうですが、現在は海を臨む空地で神事が執り行われます。

洲宮(洲宮神社)

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洲宮は安房神社至る少し手前の山間にある地区で、洲宮神社周辺地域を指します。


安房神社の后である「天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)」が御祭神で、安房の国二の宮とも言われます。

 

立派な神輿を有し、安房国司祭の際には安房神社とともに入祭します。
夫婦2基の神輿のモミサシは大変見物です。

滝口(下立松原神社)

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滝口は安房神社を過ぎ、南房総市白浜に入ってすぐの地域です。
下立松原神社が鎮座し、

 

主祭神には天日鷲神(あめのひわしのかみ)が祀られ、安房開拓の神として安房神社・洲宮神社と並んで「南三社」とされています。


後藤喜三郎義信作の彫刻の神輿があり、

モミサシが豪快な地区でもあります。

大井(手力雄神社)

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大井は館山市街地を抜け、南房総市の境界あたりにある地区です。

 

鎮座する手力雄神社(たぢからおじんじゃ)は、安房開拓の祖忌部氏が創建したことに始まると言われている長い歴史を持つ神社です。

本殿は、千葉県指定有形文化財で安土桃山時代の様式を残し江戸中期の様式を併せ持つ価値のあるものです。

 

神輿は志伊八郎信由と初代後藤義光の手による神輿で、朱と黒の漆に塗られた勇壮なものです。

 

安房国司祭の他に、10月9日の手力雄神社例祭にも出御します。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain国中の祭りにも出るよ!

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長田(山宮神社)

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館山市街地から白浜に抜ける道の両脇に東長田・西長田として存在ます。

 

東長田に山宮神社が鎮座していて、西長田には諏訪神社が鎮座しています。

現在諏訪神社の例祭は行われておらず、安房国司祭の際には東西が力を併せて神輿を出祭させています。

 

神輿は安政6年のものと言われ、彫刻は明治20年代に房州後藤流初代義光の手によって彫られました。

神輿を支えるように4柱に力神像が配置され、特徴ある様子が見られます。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain西長田の情報

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山荻(山荻神社)

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山荻(やもうぎ)は、 館山を過ぎ南房総市に入る手前の山間の地区です。

 

五穀豊穣を祈って創建されたと言われる山荻神社には、稚産霊神(わくむすびのかみ)という食物の神が祀られています。

 

白木造りの美しい神輿を有します。

 

また、館山の無形民俗文化財の山荻神社の筒粥神事(やまおぎじんじゃのつつがゆしんじ)があり、毎年2月26日に農作物の豊凶を占います。

この占いをもとに地元の人々は作付けの目安にしていました。

農耕地区の崇拝を集めていたことが伺える神事でもあります。

(市指定)山荻神社の筒粥神事 | 館山市役所

 

山荻神社例祭日は10月17日で、この神輿と併せて子供神輿を出祭します。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain山荻神社例祭

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沓見(莫越山神社)

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沓見は南房総市に入りすぐの昔の丸山町に位置します。

 

鎮座する莫越山神社は、全国でも珍しい日本酒を作る神社として知られています。

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神輿は頭上に鳳凰を掲げる朱の映える黒塗りの荘厳なものです。

 

安房国司祭の際には、自社で作り上げたお神酒を担ぎ手たちに振る舞われ、1300年以上も続く伝統の味を味わう事が出来ます。

山本(木幡神社)

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山本は館山の東側、JR九重駅の手前にある地区です。

鎮座するのは木幡神社で、昔はもっと広い敷地を有しており、その敷地内に樹齢800年にも及ぶビャクシンが植えられています。

 

区の色である緑の布を巻きつけた神輿は、黒塗りの荘厳なものでモミサシも見どころの一つです。

10月10日に木幡神社の例祭が執り行われます。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain木幡神社は国中の祭りにも出祭

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高井(高皇産靈神社)

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高井は鶴谷八幡宮の後ろ手にある拾い地区で、新興住宅地として栄えています。

 

高皇産靈神社(たかみむすびじんじゃ)は創建年代は不明で、安房国司祭も明治の初めごろから参加するようになりました。

一説には莫越山神社が国司祭の折に高皇産靈神社に寄って休憩して居た事から、鎌倉末期頃にはあったのではないかと言われています。

 

神輿は明治25年に南房総市の元丸山町の神輿職人が作ったと言われています。
彫刻は三代後藤義光です。

 

安房国司祭には、江戸時代より莫越山神社とともに入祭して祭りを盛り上げます。

湊(子安神社)

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湊は平久里川沿いの海側から館山市街地依りに位置する地区です。

鎮座する子安神社は創立養老(奈良時代)と言われています。

昭和の初めに安房国司祭に参加するようになったそうです。

 

神輿は白木造りの美しい姿で、屋根の棟に龍が施されているのが特徴です。

三軒町(神明神社)

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三軒町のある場所は館山駅の北側にあり、北条地区とも言われます。

南町(現南町)、仲町(現神明町)、北町(現三軒町)であった頃、神明神社が2台の山車を持っていたため、昭和32年に1台を譲り受けたました。

 

山車自体は、明治23年に地元大工石井熊次郎によって作られました。
人形は武内宿禰命(たけのうちのすくね)です。

人形は鶴谷八幡宮で集合した際と、最後の日の夜館山駅でのお囃子の競演で見ることが出来ます。

 

また、お囃子台の正面前面に後藤喜三郎橘義信によって彫られた龍の彫刻があり、独特な造りとなっています。

平成8年に改修がされています。

南町(蛭子神社)

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館山の中心である市役所の先にあたる場所が南町となります。

大店や寺社が軒を連ねる地区で、商売・職人の町でもあります。

その為、蛭子神社は商売繁盛の神様を祀っています。

 

明治29年に作られた山車は赤を基調に作られ、南町のイメージカラーともなっています。

後藤利兵衛橘義光によって彫られた彫刻や飾りは、細かな部分まで気を配られ職人気質が伺えるものです。

 

また梃子棒を持っている山車でもあり、鶴谷八幡宮入祭の際にその出番を見ることが出来ます。

人形は神武天皇で、休憩中などに全身を見れます。

新宿(神明神社)

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新宿は汐入川河口に位置する飛び地と、内陸のおもに2地区に分かれます。

神明神社を祀りますが、神社は内陸の方にあります。

 

「神明丸」という御船が出祭します。

白木造りで金の飾りの映える美しい御船です。

 

その由来は、汐入川がもっと湾に広がっていた頃、南三社(安房神社、洲宮神社、下立松原神社)の神輿を乗せ海を渡ったことが始まりだそうです。

 

現在の神明丸は3台目で昭和54年に作られました。

後藤喜三郎橘義信の彫刻が飾られ、後部は後藤利兵衛橘義光が彫ったものと言われています。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain「神明丸」の詳細や写真はこちら

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六軒町(諏訪神社)

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六軒町は元北条町で、館山駅周辺の地域になります。

諏訪神社が鎮座します。

 

山車は明治29年後半に地元大工三木屋2代目吉野伝蔵が製作し、明治30年に後藤喜三郎橘義信によって彫刻が完成しました。

人形は楠木正成です。

 

正面の大きな黄金の鳳凰が特徴的な山車です。

神明町(神明神社)

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館山市の北条地区中央に位置し、北条地区の総社である神明神社を祀ります。

「大じんめいさま」と呼ばれ、地元の人に親しまれています。

 

旧北条村(仲町)から購入した山車は、大正6年に作られたものとされます。

正面に両翼を広げた鷹の彫刻があることと、幕の刺繍が大変分厚く一見の価値があります。

 

人形は「神功皇后」で、御祭神である「応神天皇」の母にあたります。

まちこ豆知識

安房の国の総社

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安房の国総社である鶴谷八幡宮(つるがやはちまんぐう)は、品陀和気命(応神天皇)、帯中津彦命(仲哀天皇)、息長帯姫命(神功皇后)の三天皇を祀る神社です。

 

実は、鶴谷八幡宮は総社として当初よりこの地に鎮座していたわけではありません。

 

もともと、南房総市の元三芳村にあった国府の近く元三芳村府中に創建されたのが始まりです。

 

平安時代初期に安房国総社として建立されましたが、鎌倉時代に入り源氏の八幡信仰が普及するとともに総社から八幡宮へと改変されました。

この時に遷座し、現在の位置に移ったと言われています。

 

安房国司祭は、総社であったころにはじまった例大祭で1000年以上の歴史を持っています。

 

平安時代末期時、諸国では各地の重要な神社を総社に祀り「六所宮」として崇めていました。

安房では、大神宮(安房神社)、洲宮(洲宮神社)、滝口(下立松原神社)、大井(手力雄神社)、長田(山宮神社)、山荻(山荻神社)、沓見(莫越山神社)、山本(木幡神社)の八社を六所宮とし、総社にて例祭を行うようになっていったようです。

 

安房の国司が自ら祭礼を行ったので国司祭と言われ、これが「安房国司祭」の所以と言われています。

 

里見氏の時代には別当寺(神社を統括管理するための寺)として同市那古寺の支配を受け、徳川時代までこの祭礼を放生会とし仏教色の濃いものであったとされます。

 

また「やわたんまち」とは、鶴谷八幡宮が地元の人々に八幡神社(やわたじんじゃ)と呼ばれていることと、房州弁の祭りをさす「まち(まっち)」が合体した造語です。

 

創建当初の場所には現在「元八幡神社」が建っており、安房国司祭の時に神井戸でのお水取り神事が行われています。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain鶴谷八幡宮の別当那古寺の祭礼

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その他参加する祭礼

神輿参列の神社は各地区の例祭にそれぞれ参加し、他に南総里見祭りに参加することがあるます。

参加はしたりしなかったりその年によって違いますので、詳細については一般社団法人館山市観光協会の案内を参考にしてください。

参考文献・サイト

*1:酒造をする神社は、この莫越山神社と伊勢神宮、出雲大社、岡崎八幡宮の4社のみで、館山税務署、千葉東税務署、東京国税局の鑑定官らも立ち会う本格手なもの