おらがまち

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学芸員はコネありきという勘違い。実力のない人を雇ってはくれません。

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

どこの世界にもコネほど強い力はありません。

 

ぶっちゃけわたしも若かりし頃,、大変強力なコネがあって博物館勤務の話があったもんです。

 

とくに学芸員の世界は、門が狭く入ることがまず最難関となります。

 

それゆえにコネを利用して入社、入庁したりするんじゃないかと思われる人が多いようです。

 

 

現実はそんなに甘いもんではありません。

 

 

今回は「学芸員の世界はコネだけでは生きていけない」のお話です。

コネを作る理由

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学芸員となるためのきっかけ作り

冒頭でまちこにも強力なコネがあったと話しましたが、このコネを結局利用することはありませんでした。

 

なぜかって?

 

まちこちゃん!うちの博物館に入りたいの?

ええそうなんです!

よ~し!入れてあげるよ~明日から博物館勤務ね!

やった~~!!

 

なんて簡単なものではなかったから。

 

そのコネを利用する方法はただ一つ。

 

「試験を受ける資格を優先的に与えてもらえる。」

 

というだけの話です。

 

試験で合格ラインになることが最低限の条件で、その合格ラインに達しなければ意味ないコネ。

最低ラインさえ越えれば、面接試験を有利にすることができるだけのコネです。

 

強力なバックがつくことは心強いのですが、コネを当てにしてると私みたいになります(笑)

入った後に有利になる

試験を受ける資格がもらえるのが最大の利点ですが、もし学芸員に採用された場合その後の学芸員の生活に大きな影響があります。

 

例えば博物館や美術館の学芸員の仕事は、地方や都心に関わらず地域・人物とのかかわりがとても強いです。

 

絵画を寄付してもらったりすることもあれば、こちらから出向いて説得したりすることもある。

修復をするときにも地域全体で守っている文化財であれば、広範囲の人の了承を得なければならないことも。

ちょっとした案件を通すために地域に強い力のある議員さんやお寺さん、先生などに頼ったりすることもあります。

 

そんなときにその強力なコネが大きな力を発揮してくれます。

 

あの人が言っているなら~、あの人がわざわざ来てくれたから~などなど。

 

というわけで、コネをうまく利用しないと学芸員は結構大変。 

コネは待っていてもできない

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ではではコネってどうやって作りましょう。

 

このブログを読んでいるのが、高校生か大学生か社会人か会社を引退された方はわかりません。

 

でもやることはただ一つ。

とにかく知り合った人と仲良くなりましょう。

 

下心あったっていいんです!

まずは大学の教授と仲良くなる

大学に接点がある人なら、教授と仲良くならないとだめです。

 

大学の教授というのは、小中高の先生と違って生徒に接するために勉強してきた人たちではありません。

 

なので、今までの学校の先生とは一味違います。

 

手取り足取り、学芸員の就職先なんかは探してくれません。

最終的には自分で就職先を探すことになりますが、そのときに教授の力は絶大。

一押しする力を持っていることは、学芸員の世界だけでなく何をするにもとっても重要になります。

 

あとは同じ人間ですし、同じ歴史が好きな人間。

話が合えば、自然と仲良くなれます。

 

教授から

 

今度の発掘現場に一緒に行ってみるかい?

なんていうのもあります。

 

大学に接点があるのは、学芸員になる上で多分一番強力なコネになるに違いありません。

 

通学する大学、通信大学であっても教授とはどこかでつながっています。

社会人になったからとか、引退組だからとあきらめないで、もう一度大学に通うというのは大きなチャンスを掴む場所です!

お役所の人と仲良くなる

大学の卒業論文を書くにあたり、一人ではまず完成できません。

どの分野の専攻であっても周りの人の協力は必要です。

 

まちこの場合も、好きな歴史上の人物の家系に焦点を当てた内容だったのですが、そのために現地に行って役所との接点が結構あります。

 

このときも個人的に行くより、教授のコネやちょっとした知り合いのコネなどがうまい具合に効いてきます。

 

人間のつながりなんて、どこにどうあるなんてわからないもんです。

 

www.oragamati.com

 

アルバイトなんかもちょっと工夫したところがいい。

 

お役所でときどき募集している臨時職員。

あの中には、発掘現場で働く人を募集していることがあります。

 

行ってください。

もしバイトしないにしても、そういった現場に足しげく通うことは大事。

 

あとは、自分が好きな歴史関連の仕事をとにかく一生懸命探すこと。

せっかくバイトをするなら、少しでも接点があるところに行くほうが大きな力になります。

つながりのある人と仲良くなる

例えば、自分が大好きなお寺や神社があったとします。

そうしたら、そこのお坊さんや神主さんと仲良くなるのも一つの手。 

 

その神社や系列の寺院で修復の話があったりすると、

 

まちこちゃん確か修復の勉強してたよね!

今度、うちの系列の寺院で修復があるんだけど、ちょっと手伝ってみない?

来てくれる先生に紹介するよ!

 

なんていうのがザラにある。

 

ただし、結構地方に飛ばされるので身動きの取れる身でフットワークが軽いのが重要。

 

また、まちこは議員さんと少しお話をする機会があったのですが、やはりこういった「先生方」のコネの力は半端ありません。

押し上げる力がとにかくすごい。

全然コネがなくても、この人たちの力さえあればどうにでもなるんじゃないかと思うこともある。

 

また、教員の資格と同じで学芸員にも博物館・美術館での実地研修というものがあります。

大学関連の指定の博物館・美術館に研修に行くこともありますが、自分で希望の場所を選ぶことも可能。

 

そこでそちらの学芸員さんや館長さんと親しくなることもできる大きなチャンスです!

コネできます。

コネは悪いものではない~まとめ~

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とくに歴史の世界は狭いです。

大学生のころのわたしがぞっとする世界です(笑)

 

コネ、コネ、コネ、コネ・・・

なんていうとネガティブなように聞こえますが、要は人と人とのつながりがとても重要視される世界だということ。

 

コネは悪いものではありません。

 

そして大事なのは歴史の勉強内容に嫌いを作らないこと。

 

専門の美術館や博物館であれば、多少目をつぶれることですが、地方の美術館・博物館・資料館に歴史の内容に区別はありません。

 

先史時代からはじまり、近現代まですべての内容を網羅します。

好き嫌いをしちゃダメです。

 

実力のない人を雇ってくれるほど、簡単な世界ではありません。

 

こういったコネを利用するかどうかは自分次第ですが、そのコネを作るのも自分でしかありません。

 

実際に学芸員の職に就いていないまちこですら、結構色々なコネがあります。

この小さなブログの世界でも、情報提供がなければ成り立っていけません。

周りの人の力ってとっても大事なんです。

 

学芸員の世界はコネありきといわれると、「全然そんなことないよ~!」なんて全否定はおそらくどの人もできないと思います。

 

人は誰でも、仕事ができてさらにその人となりをよく知っている人を雇いたいと思うものです。

常日頃から、自分をアピールできる環境を自分で作ってあげてください。

 

類は友を呼ぶとはまさにこのことです!

下心ありでもいいんです!

どんどん世界を広げましょう!!

 

 

以上、おせっかい「おらがまち」まちこでした。

 

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