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南総里見八犬伝の舞台となった地でのお祭り。南房総市岩井の祭礼。

岩井祭礼について

今では南房総市の一部となってしまい市町村としての名前はなくなってしまいましたが、もともと富山町に属し、海から山間にかけて広がる地区です。

 

元富山町の中心には南総里見八犬伝の舞台でもある富山(とみさん)が、海は砂丘が広がり良好な海水浴場として古くから知られ民宿なども数多くあります。

 

元富山町は大きく岩井地区と平群地区に分かれていて、岩井の祭礼は主に海側の岩井地区の祭礼です。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain旧富山町のほかのお祭り

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詳細情報

元富山町の岩井地区の祭礼で、8月第3金・土で行われます。

 

屋台12台が出祭し、それぞれ関連地区で合同で集合・行動しますが、全体としての統一行動はないようです。

 

最終日に道の駅富楽里とみやまで、市部・合戸・宮谷・竹乃内・久枝・二部の屋台よりお菓子投げが行われます。

屋台6台が並ぶ姿は大変爽快ですので、是非お菓子をもらいながら見に行ってくださいね。

 
参加地区は、合戸、市部、岡、倹儀谷、小浦、下里松、竹内、出口、二部、浜下、久枝、本町、宮谷の13地区です。

山車・神輿等をご紹介

合戸(八幡神社)

合戸(ごうど)は富山中学校周辺にあたります。

鎮座する八幡神社はそのちょっと先内陸に入ってところにあります。

 

人形屋台を所有し、後藤利兵衛橘義光・後藤滝治義光・後藤治郎橘治光らによる彫刻がされています。

小祭り屋台があるという情報もありますが、詳細は不明です。

宮谷(八幡神社) 

宮谷(みやのつ)は合戸より少し内陸に入ったところで、鎮守の八幡神社を少し過ぎた地区になります。

 

先代が平成3年に焼失し、平成5年に久枝にあった2台の屋台のうち一台を購入しました。

購入したものは人形屋台です。

市部(天満神社)

市部はJR岩井駅を中心とした地区で、海から見ると駅の裏手にあたるところに鎮守の天満神社があります。

 

人形屋台と神輿があり、人形屋台は後藤庄三郎橘忠明・後藤与之吉藤原正明(後藤興之助正明)の彫刻が彫られています。

踊り屋台があると聞いていますが、現在は休止されているようです。

久枝(天満神社)

久枝はJR岩井駅より海側の地区です。

久枝海岸として知られ、鎮守は市部と同じ天満神社となります。

 

後藤利三郎橘義久・初代後藤義徳彫刻の人形屋台があります。

柱4本と欄間は義徳が製作したものと言われています。

岡(岩井神社)

国道127号(なぎさライン)のを挟む中心街から内陸側にある岩井神社を中心に、岡・下里松・出口・浜下・本町に分かれます。

岩井神社は郷社として大変立派な社殿を有し、山車小屋や弓道場などもある広く格式の高い神社です。

 

岡が所有する人形屋台は、後藤利兵衛橘義光・後藤治郎橘治光による彫刻が彫られ、脇障子はとくに重厚で義光が彫刻したものとされています。

下里松(岩井神社)

「下り松」とも書き、岩井神社を祀ります。

明治期に製作された人形屋台があり、後藤利三郎橘義久による彫刻が彫られています。

出口(岩井神社)

出口は、岡・下里松・浜下・本町とともに岩井神社を祀り、その周辺域になります。

所有する人形屋台は明治17年に作られ、後藤利兵衛橘義光・後藤滝治義光・後藤治郎橘治光らによる彫刻を見ることが出来る立派な屋台です。

浜下(岩井神社)

出口・岡・下里松・本町とともに岩井神社を祀ります。

浜下の屋台は南房総市指定文化財にされており、製作年は明治24年と言われています。

 

地元の大工青木松次郎によって作られてた屋台には、後藤利兵衛橘義光によって彫られた八岐大蛇(ヤマタノオロチ)や龍などの彫刻があります。

中でも屋根破風部分に施された彫刻は圧巻で大変見物です。

本町(岩井神社)

出口・岡・下里松・浜下とともに岩井神社を祀ります。

 

人形屋台を所有し、後藤利兵衛橘義光・後藤滝治義光・後藤治郎橘治光らの彫刻が彫られ明治30年に製作されたものと言われます。

欄間と獅子頭は初代義光、脇障子は治光が彫刻しました。

倹儀谷(松尾神社)

検儀谷(けぎや)は道の駅富楽里とみやまの周辺の地域で、この近くに鎮守の松尾神社があります。

 

後藤利三郎橘義久による人形屋台があるそうですが、平成になって休止していると聞いています。

二部(松尾神社)

二部は検儀谷とともに松尾神社を祀り、人形屋台と担ぎ屋台を所有しています。

 

二部の中でも上・中・下と分かれそれぞれ担ぎ屋台3台がありましたが、現在は1台の曳き屋台に改造し、残った屋台は保存しています。

小祭り屋台もあるようです。

小浦(神明神社)

小浦は岩井の中でも南に位置し、小さいながら漁港を持つ地区です。

海沿いに神明神社を祀ります。

 

青木友次郎が製作した人形屋台があります。

竹内(八雲神社)

竹内は商店街などが多くあるJR岩井駅の南側のあたりになります。

これらの商店街の内陸側少し入ったところに八雲神社が鎮座します。

 

明治22年に製作された人形屋台があり、南房総市指定文化財に登録されています。

彫刻師は後藤喜三郎橘義信で、正面破風に巻き付いた龍の躍動感が印象的な屋台です。

神輿も南房総市の指定文化財にされ、重厚な彫り物が特徴です。

まちこ豆知識

南総里見八犬伝の舞台となった地

岩井のある旧富山町には、江戸時代に作られた「南総里見八犬伝(作:曲亭馬琴)」の舞台となった富山(とみさん)があります。

 

劇中では「とやま」と呼ばれ、伏姫と八房が暮らした山とされています。

 

物語を詳しく解説すると大変長くなるので、なんせ滝沢馬琴が27年かけて作った106冊にも及ぶ膨大な書籍なので、かいつまんでも結構なお話になります。

 

富山にはその洞窟跡や展望台などが整備され、架空のお話ではありますが実際に存在し

たかのような趣を感じることが出来ます。

 

南総里見八犬伝はまったくの作り物語ですが、里見氏の所領であった安房の地域では観光と混じって混同されてしまうことが多いです。

しかし、実際にあった古戦場や城跡なども物語中に登場するので、全てが全てフィクションとも言えません。

 

旧富山町から旧三芳村、館山市、旧白浜町にかけては、物語の舞台と実際の史跡が残りちょっとした観光コースになっています。

 

南総里見八犬伝原本を持って旅をするというのはちょっと大変ですが、ゆかりのある史跡をめぐりながら旅をするのは大変面白いです。

 

岩井を含む旧富山町には、南総里見八犬伝の銅像などが各所にあります。

これらを見ながら岩井を観光するのもいいと思います。

 

また、花火大会は千葉県下では穴場です。

 

打ち上げる数こそ少ないですが、間近で見れる花火は迫力満点で、そんなに混雑しないのでゆっくり座って見れます。

毎年8月の初めに開催されますので、是非チェックしてみてくださいね。

 

岩井は夏になるといろいろなイベントが開催されます。

民宿にとまって地元の味を堪能しつつ、一緒に祭礼も見に来てください。

南総里見八犬伝 全10冊 (岩波文庫)

南総里見八犬伝 全10冊 (岩波文庫)

  • 作者: 曲亭馬琴
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 文庫
 

参考文献・サイト