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道の駅「富楽里とみやま」にやってくる山車たち。ドライブでふらりと立ち寄る地元のお祭り~岩井祭礼~

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

道の駅富楽里というと、館山有料道路から直結し、ドライブがてら気軽に立ち寄れる道の駅として知られています。

 

地元の特産品や飲食可能で、駐車場も広いので、観光バスなどもたくさんいます。

 

でもここ。

夏になると地元のお祭りの山車が集結する場所でもあります。

 

知らない土地の知らないお祭りですが、日本人ってお祭りを見るとワクワクドキドキしてしまう不思議な感覚の持ち主。

 

ここは気軽にふらりと立ち寄れる県外の人たちにとっては、南房総のお祭りを知るとってもいい環境だと思います。

 

今回はこの道の駅富楽里とみやまにやってくる地元のお祭り「岩井祭礼」についてご紹介します。

 

それでは早速!

岩井祭礼について

「岩井(いわい)」は、もとは富山町(とみやままち)という小さな町の中の1地区。

 

今では南房総市の一部となってしまい町としての名前はなくなってしまいましたが、JR岩井駅や岩井海岸など、いたるところにその名前は残されています。

 

海から山間にかけて広がる地区なので、夏は海水浴で、秋には富山(とみさん)に紅葉狩りをするという人も多いです。

 

旧富山町は大きく岩井地区と平群地区に分かれていて、岩井の祭礼は主に海側の岩井地区の祭礼になります。 

 f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain平群の祭礼はこちらの記事

毎年8月第3金・土に開催。

 

屋台(山車の仲間)12台が出祭します。

 

道の駅富楽里とみやまには、市部・合戸・宮谷・竹乃内・久枝・二部の屋台が集合。

屋台6台が並ぶ姿は大変爽快です。

誰でも参加できるお菓子投げがあるので、小さなお子様連れの方はこの日を逃すともったいない。

お菓子をもらいに行きましょう!

 
参加地区は、合戸、市部、岡、倹儀谷、小浦、下里松、竹内、出口、二部、浜下、久枝、本町、宮谷の13地区です。

山車・神輿等をご紹介

合戸(八幡神社)

合戸(ごうど)は富山中学校周辺にあたります。

鎮座する八幡神社はそのちょっと先内陸に入ってところにあります。

 

人形屋台を所有し、後藤利兵衛橘義光・後藤滝治義光・後藤治郎橘治光らによる彫刻がされています。

小祭り屋台があるという情報もありますが、詳細は不明です。

宮谷(八幡神社) 

宮谷(みやのつ)は合戸より少し内陸に入ったところで、鎮守の八幡神社を少し過ぎた地区になります。

 

先代が平成3年に焼失し、平成5年に久枝にあった2台の屋台のうち一台を購入しました。

購入したものは人形屋台です。

市部(天満神社)

市部はJR岩井駅を中心とした地区で、海から見ると駅の裏手にあたるところに鎮守の天満神社があります。

 

人形屋台と神輿があり、人形屋台は後藤庄三郎橘忠明・後藤与之吉藤原正明(後藤興之助正明)の彫刻が彫られています。

踊り屋台があると聞いていますが、現在は休止されているようです。

 

神輿は大人神輿・子供神輿があります。

大人神輿は江戸後期~明治初めのころの様式を残していて、平成21年に大々的な修理を行っています。

子供神輿もこの時に新調しました。

久枝(天満神社)

久枝はJR岩井駅より海側の地区です。

久枝海岸として知られ、鎮守は天満神社となります。

市部の天満神社とは別です。

 

後藤利三郎橘義久・初代後藤義徳彫刻の人形屋台があります。

柱4本と欄間は義徳が製作したものと言われています。

神輿も出祭し、台輪の幅が123センチと大変大柄。

黒塗りの屋根で平成9年に新調されましたが、後藤義光作の彫刻などはそのまま使用しています。

神輿庫には中型の白木造りの神輿があるようですが、現在は使用されていません。

岡(岩井神社)

国道127号(なぎさライン)のを挟む中心街から内陸側にある岩井神社を中心に、岡・下里松・出口・浜下・本町に分かれます。

岩井神社は郷社として大変立派な社殿を有します。

創建は治安3年(1023)で、京都祇園社を勧請したのがはじまり。

 

岡が所有する人形屋台は、後藤利兵衛橘義光・後藤治郎橘治光による彫刻が彫られ、脇障子はとくに重厚で義光が彫刻したものとされています。

 

岩井神社には神輿もあり、岩井の祭礼にも出祭します。

江戸末ころの作で、頭上に鳳凰を掲げた黒塗りの神輿です。

今は波打ち際で練り歩くだけですが、昔は海に入り禊が行われ、神輿が波にさらわれたこともあったんだとか。

下里松(岩井神社)

「下り松」とも書き、岩井神社を祀ります。

明治期に製作された人形屋台があり、後藤利三郎橘義久による彫刻が彫られています。

出口(岩井神社)

出口は、岡・下里松・浜下・本町とともに岩井神社を祀り、その周辺域になります。

所有する人形屋台は明治17年に作られ、後藤利兵衛橘義光・後藤滝治義光・後藤治郎橘治光らによる彫刻を見ることが出来る立派な屋台です。

浜下(岩井神社)

出口・岡・下里松・本町とともに岩井神社を祀ります。

浜下の屋台は南房総市指定文化財にされており、製作年は明治24年と言われています。

 

地元の大工青木松次郎によって作られてた屋台には、後藤利兵衛橘義光によって彫られた八岐大蛇(ヤマタノオロチ)や龍などの彫刻があります。

中でも屋根破風部分に施された彫刻は圧巻で大変見物です。

本町(岩井神社)

出口・岡・下里松・浜下とともに岩井神社を祀ります。

 

人形屋台を所有し、後藤利兵衛橘義光・後藤滝治義光・後藤治郎橘治光らの彫刻が彫られ明治30年に製作されたものと言われます。

欄間と獅子頭は初代義光、脇障子は治光が彫刻しました。

倹儀谷(松尾神社)

検儀谷(けぎや)は道の駅富楽里とみやまの周辺の地域で、この近くに鎮守の松尾神社があります。

 

後藤利三郎橘義久による人形屋台があるそうですが、平成になって休止していると聞いています。

二部(松尾神社)

二部は検儀谷とともに松尾神社を祀り、人形屋台と担ぎ屋台を所有しています。

 

二部の中でも上・中・下と分かれそれぞれ担ぎ屋台3台がありましたが、現在は1台の曳き屋台に改造し、残った屋台は保存しています。

小祭り屋台もあるようです。

小浦(神明神社)

小浦は岩井の中でも南に位置し、小さいながら漁港を持つ地区です。

海沿いに神明神社を祀ります。

 

青木友次郎が製作した人形屋台があります。

竹内(八雲神社)

竹内は商店街などが多くあるJR岩井駅の南側のあたりになります。

これらの商店街の内陸側少し入ったところに八雲神社が鎮座します。

 

明治22年に製作された人形屋台があり、南房総市指定文化財に登録されています。

彫刻師は後藤喜三郎橘義信で、正面破風に巻き付いた龍の躍動感が印象的な屋台です。

神輿も南房総市の指定文化財にされ、重厚な彫り物が特徴です。

 

< 参考文献・サイト >

ドライブで立ち寄る道の駅

有料道路や高速道路から直結して入ることが出来る道の駅。

最近増えてきましたよね。

 

道の駅「富楽里とみやま」は南房総では唯一の有料道路直結の道の駅です。

 

気軽に立ち寄れることからとっても人気のある道の駅で、地元のまちこもしょっちゅう利用させてもらってます。

※お花がとっても新鮮で種類も他を圧倒して多いです。

 

このふらりと立ち寄れることから、道の駅の名前がついたそうです。

 

なので!

 

南房総のお祭りなんて興味ないよ。

とか

どこでやってるのかよくわからないし、調べるのも大変。

という人でも、館山有料道路からドライブがてらふらっと見に行くことが可能なお祭りでもあります。

 

岩井地区が所有する屋台は、南房総を代表する宮彫師:後藤派のものばかりで、竜の彫刻とかそりゃピカイチでございます。

 

こんな田舎にこんな立派な屋台があるのかと思えるほどのものばかり。

 

県外の人にもたくさん知ってほしいまちこは、ここは南房総の屋台やお祭りを知る上でもってこいの場所だと思っています。

 

ちょっと喉乾いたから、道の駅富楽里によって休憩しようと思ったら、地元のお祭りがやっていた。

なんて、ラッキーだと思いませんか?

わたしだけか?

 

しかも、岩井がある旧富山町は「南総里見八犬伝」の舞台になった土地でもあります。

 

伏姫と八房が暮らした山「富山(とみさん)」があり、フィクションではありますが、洞窟跡や展望台などが整備され、あたかも実際に存在した人物たちのお話に感じられることができます。

 

また、花火大会は千葉県下では穴場です。

 

これは地元の人間だから知る極秘情報ですが、館山の花火大会もいいですが、ゆっくり間近で混雑せず座って見られる花火大会なんです。

 

打ち上げる数こそ少ないですが、間近で見れる花火は迫力満点で、結構地元民の間では有名。

毎年8月の初めに開催されますので要チェックです。

 

岩井にはたくさんの民宿があり、泊まるところや飲食店探しなどはそこまで苦になりません。

 

ドライブで国道127号を素通り、館山有料道路で道の駅富楽里とみやまによって終わり、では、もったいない。

 

海もきれいで、歴史に触れることもできる、岩井自体が穴場の場所。

 

だから、ふらりと立ち寄れる道の駅富楽里とみやまで、ちょっと南房総のお祭りを体感してみてください~

 

きっとすごいと思ってもらえるかと!

 

 

以上「おらがまち」まちこでした。