おらがまち

歴史大好きまちこ主催!弱小「文化財」応援ブログ!

神社へのお参りの仕方。ルールやマナーを知るための神社の基礎知識。

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こんんちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

神社には様々なルールやマナーがあります。

参拝方法や境内にある施設など、普段何気なくやっていることにもちゃんとした意味があります。

 

知ってそうで意外に知らない神社の基本。

 

それでは早速見てみましょう!

神社の基本

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そもそも神社ってなに?

「神社」は神様を祀る建物のことをいいます。

そして人が参拝して、祭祀を行う場所でもあります。

 

古くは建物がなく、山や岩などの自然物を信仰の対象にしていて、これを神社としていました。

 

それがやがて「依代(よりしろ)」というものを建物に常駐させたことで、社殿が造られ、「神社」という形が出来上がります。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain神社についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ

神主・巫女の役割

この神社で仕事をするのは、「神主(かんぬし)」や「巫女(みこ)」と呼ばれる人たちです。

 

わたしたちは神社で働く男の人を「神主」、女の人を「巫女」と一括りに思っていますが、これ、実はちょっと違うんです。

神主ってどんな人?

神社本庁が定義する神社で働く人のことを「神職(または神官)」といい、これをランク付けした役職が「宮司(ぐうじ)」>「権宮司(ごんぐうじ)」>「禰宜(ねぎ)」>「権禰宜(ごんねぎ)」とされます。

  • 宮司:神社の代表者=神主
  • 権宮司:神社の管理運営者
  • 禰宜・権禰宜:祭祀を実際に行う祭祀者

昔は男性社会であったため、神職のほとんどが男性でしたが現在は女性でもこれらの役職につくことが可能です。

巫女は神職の補助?

舞や社務所などでお札を売ったりしているイメージが強く、神職の補助的な立場となっている場合が多いです。

 

本来は神からの「託宣(たくせん)」、つまり神様からの言づけをいう重要な役割を担う女性神職でした。

邪馬台国の卑弥呼もコレにあたります。

 

神主も巫女と同じくこうした祭祀を行う立場でしたが、中世以降の男性優位の社会史になると「神主>巫女」という図式が出来上がってしまい、巫女の立場は下となって行きました。

 

しかし、湯立神楽(ゆだてかぐら)や祈祷などは女性が今でも行うものとされ、古くからの慣例として巫女を重んじる社も少なくありません。

境内にある施設

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鳥居

神社の神域と人の生活区域をわける門。

結界としての役割も担います。

 

一番俗界(人間界)側から「一の鳥居」「二の鳥居」といい、形や種類などは様々なものがあります。

大きく分けて

  • 明神鳥居(みょうじんとりい):反りなどがある鳥居
  • 神明鳥居(しんめいとりい):直線的な鳥居

の2つにわけることができます。

 

鳥居の種類によって祭神や神社の系列によって分けられていると考えられがちですが、それらに関連性はほとんどなく造った者の好みが大きいといわれています。

 

木製が基本ですが、今ではコンクリ製やステンレス製など素材も色々。

手水舎

手水舎(てみずしゃ)は参拝に際して手を清めるために置かれた施設。

手水は「ちょうず」ともいい、昔から手を洗って禊を行うことをいいます。

 

手水は現在では禊の略式されたもの捉えられていますが、古代から天皇が大嘗祭(だいじょうさい)*1や斎王*2が手を洗う事を禊としている例もあることから、略式のものではなく禊として象徴的にされてきたものだったようです。

 

本殿・拝殿・幣殿

神社に入って中心に建っている建物のことです。

本殿(ほんでん)・拝殿(はいでん)・幣殿(へいでん)と分かれているのですが、外から見ると1つの建物にしか見えないです。

  • 本殿:御神体が置かれている神様の建物
  • 拝殿:祭祀が行われ参拝者も入ることが出来る
  • 幣殿:幣帛(へいはく)*3を置く専用の建物

神社の社殿の構造は、奥から本殿、中央が幣殿、手前が拝殿となっていることが多いです。

幣殿は拝殿と一体になっていたり、略されてなかったり、別殿として独立していたりすることがあります。

狛犬

神社といえば「狛犬(こまいぬ)」があるものと思ってしまいますが、これが設置されるようになったのは近世(江戸時代)以降。

 

狛犬(獅子も含める)は仏教伝来とともに来日し、歴史こそ古いですが神社の施設の一つとして数えるには歴史が浅いといえます。

参拝ルール

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①手水舎

神社の境内に入るとすぐ右手にあるのが普通です。

まずここによって身を清めてから参拝をします。

 

作法はこちら。

  1. 右手で柄杓(ひしゃく)を取る
  2. 水を汲み、左手にかけて洗う
  3. 柄杓を左手に持ち替える
  4. 右手を洗う
  5. 再び柄杓を右手に持ちかえる
  6. 左手のひらに水を溜め、口をすすぐ(柄杓に直接口をつけない)
  7. 残った水をもう一度左手に流す
  8. 柄杓を戻す

ポイントは最初に組んだ一杯の水で、全ての操作を終える事です。

 

手を吹くためのハンカチなどを事前に出して口にくわえて行う、最後残った水で柄杓を洗うなど、細かくしているものもありますが、基本は「手を洗う事」です。

 

わからなくても手を洗って清めることが大事と覚えておくと良いです。

②参道

参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」といわれ神様が通るところといわれていますので、両端を歩く事を心掛けます。

 

これは神社の境内の中のものをさし、神社へ続く道も参道といいますがこれにはあたりません。

③賽銭

これは諸説ありますが、神様へのお供え物とされます。

そのため、投げて入れることは無礼とされますので、必ず近くまで寄ってそっと入れ、そのまま数歩下がって拝礼をします。

 

昔は米を白紙に巻いて包み「おひねり」として神社に奉納していました。

 

これの名残で、今でもおばあちゃんたちが孫にお小遣いやお菓子ををあげるときに白い紙につつんでくれることがあります。

歌舞伎などでも「おひねり」という独特の風習が残っていたりしますが、これらはこの神社への奉納したお米が由来だともいわれています。

 

なにかに感謝をし、そのお礼としてあげるというのがお賽銭の基本です。

 

豊穣に感謝しお米を大事に奉納した昔の人と同じことは出来ませんが、出来る事なら白紙に包んでお賽銭をあげることが良いといわれます。

 

お賽銭箱の前でゴソゴソお財布を出すのも良くないとされますので、事前に用意してお参りに行きましょう。

④拝礼

「二拝二拍一拝」が基本です。

神社によってことなりますが、特殊な場合は案内板(笑)などがあったりしますので、基本のこの流れを覚えておくと良いです。

 

ちなみに手を合わせる時に顔の方まで上げ親指を口の前に持っていくのは仏教、胸の前で合わせるのが神道流です。

親指を口の前に持っていくのはお経を唱える様子に似せるためとも。

まとめ

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最近は神社での参拝ルールなどがテレビや雑誌などで紹介されています。

前まではここまで説明してくれるのは専門書くらいでした。

 

本当はここまで参拝ルールを説明する必要はなく、わたしたちは教えられていなくてもなんとなくやってきています。

だって神社の手水舎に行けば手を洗うもの、お賽銭箱があればお賽銭をいれるものって知ってましたよね。

 

面白いことに日本人って順序やルールにものすごくこだわります。

いわれればそれを守りますが、知らなくてもなんとなくやって来ているのが日本人。

 

神社に限らず、お寺にもお参りする機会が増えた今だからこそ、もう一度神社とはなんぞや、と思ってもらえたらなぁと思います。

日本人の面白い風習を日本人のわたしたちが知っているってとっても大きなことではないかな。

 

 

以上「おらがまち」まちこでした。

< 参考文献・サイト >

  • 日本の神々の事典―神道祭祀と八百万の神々

*1:天皇が即位後はじめて行う新嘗祭(にいなめさい)。新嘗祭とは新米を天地神にささげて自らも共に食するという神事

*2:伊勢神宮または賀茂神社に巫女として奉仕した未婚の内親王

*3:神様にあげる神饌(食べ物など)以外のお供え物