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夏休みは館山で海水浴?なら一緒にお祭りも見に行こう!一刀両断された巨石の神社祭り~西岬祭礼~

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

館山の海というと、こちらの西岬に海水浴に来られる方がとっても多いです。

 

宿泊施設もあるし、ちょっとしたプールやテーマパーク?的なものあるので、利用し易いからかな。

 

でも、海水浴来てお泊りしてくれるなら、館山の夏の夜にはお祭りも見て欲しい。

 

絶対一見の価値のあるものだといえます。

夏の館山なら、週末どこかしらでお祭りやってますので、ちょっとリサーチすればすぐ見つかります。

 

この西岬にもお祭りがあり、神輿が出ます。

 

今回はこの「西岬祭礼」をご紹介。

 

ではでは詳細をば。

西岬について

館山市は鏡ヶ浦をぐるっと囲む形をしていて、その西側に突出した地のことを西岬(にしざき)といいます。

 

海に突出した地形を背景に、古来より海運が発達していて、海の信仰が大変強い地域でもあります。

 

なので、この辺には海を信仰した神社が多い。

 

見物にある「海南刀切神社」と浜田にある「船越鉈切神社」は、ともに海人族の長の娘「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」が祀られています。

現在は、道一本を挟んでそれぞれ鎮座していますが、もともとは一つの神社。

 

 さらに西岬をさきに進むと「洲崎神社」という神社があります。

こちらは「海底神社」がある神社としても知られ、現在でもダイバーの信仰多しです。

 

自然が豊かで、とくに海はとってもきれい。

 

日本の珊瑚の最北端としても知られていて、よくテレビの撮影とか来てます。

 

お魚おいしいんだ。これが。

西岬祭礼について

西岬には14の地区がありますが、この西岬祭礼には香、塩見、見物、浜田の4地区が参加。

祭礼日は香、塩見、見物は7月14,15と決まっていますが、浜田は7月の第3土日となっています。

 

市無形の民俗文化財に指定されているのは、見物の海南刀切神社、 浜田の船越鉈切神社 の二つで、いずれも「かっこ舞」(かっことは太鼓の事)があります。

 

二日間行われる祭礼には各神社より神輿が出てます。

 

特色は、コミュニティ色が大変強い地区ということ。

地区の枠を超えて、神輿を担ぐのを助け合ってます。

山車・神輿等のご紹介

香(浅間神社)

香は「こうやつ」と読み、西岬地区でも館山市街地にもっとも近い場所に位置します。

浅間神社を祀ります。

社殿背後に「浅間山」があり、古くから富士山信仰があったことがうかがえます。

 

出祭する神輿は白木造りで、昭和6年に作られたもの。

重さは米俵8俵分といわれています。

「御浜出(おはまで)」神事がありますが、昔から海には入らないそうです。

塩見(御嶽神社)

西岬地区に入って、香の次にある地区です。

御嶽神社が鎮座し、神輿を有します。

見物(海南刀切神社)

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海南刀切神社正面様子

西岬の中心地区となる見物には、「刀切大神」という神様が祭られた海南刀切神社が鎮座します。

もとは道一本挟んだ反対側にある船越鉈切神社と一つで、「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」を祀っていました。

 

神輿が大中小と3基あり、一番大きな神輿は彫刻も大変立派なものですが製作年等は不明です。

午後3時から午後8時までの神輿の渡御があります。

 

平成18年までは、祭礼期間中にカッコ舞(鞨鼓舞)が披露されていましたが、現在は行われていません。

浜田(船越鉈切神社)

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船越鉈切神社入口様子

西岬の中心地区の少し内陸よりに浜田地区はあります。

 

船越鉈切神社が鎮座し、道一本挟んだ反対側の海南刀切神社と一つで「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」を御祭神として祀っています。

 

境内には鉈切洞穴(なたぎりどうけつ)と呼ばれる洞窟があり、縄文時代の遺物や古墳時代の墓の痕跡などが見つかっています。

千葉県指定の史跡でもあり、現在はこの洞穴には拝殿と本殿が建立されています。

丸木舟などが出土しており、遺物の一部は境内や館山市立博物館に展示されています。

 

祭礼は7月の第3土日で神輿が出御します。

 

また、祭礼期間中は館山市の無形民俗文化財である「鞨鼓舞(かっこまい)」が披露され、神輿と併せ盛り上がりを見せています。

 

< 参考文献・サイト >

海の信仰と石の信仰~まとめ~

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両神社の拝殿(左:海南刀切神社、右:船越鉈切神社)

この辺の発掘調査からは、縄文時代の遺跡が出て来ています。

昔から海洋の拠点であったことが確認されていて、それはここに鎮座する神社からもわかっています。

 

海南刀切神社と船越鉈切神社は、もとは一つの神社で、「山幸彦」の妻である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を御祭神とします。

 

豊玉姫命は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の間に生まれた海神である大綿津見神(おおわたつみのかみ)の娘です。


大綿津見神は、古代朝鮮半島との交易で栄えていた筑紫野(九州)の海人族、南方との交易で栄えていた隼人族の流れを組む神。

 

海洋民族の移動距離の広さを実感できる神社です。

 

さらに、考古学的にも大変珍しい丸木舟を棺とした古墳時代の遺跡が船越鉈切神社ではみつかっています。

 

また、西岬の祭礼には参加していませんが、海を行き来する人々の信仰を集めた洲崎神社をはじめ、大漁祈願の為の西川名(洲崎神社の少し先)の厳島神社の湯立神事、海の安全を司る鹿島の神に関係した洲崎ミノコオドリなどもあり、西岬地区には多くの海洋神事が行われていました。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain洲崎神社と厳島神社

また、海南刀切神社には神様が一刀両断したと言われる2つに分断された巨石があり、巨石信仰も見られる地域でもあります。

 

石の信仰をもつ神社ってのは結構由来が古いものが多い。

 

今でこそ館山の市街地から離れてしまっていますが、この辺はかな~り歴史のある地域といえます。

 

 

こうした古来よりの海の信仰を見られる神社や神事を見ながら西岬地区を散策するのも面白いかも。

 

泊まるところもたくさんあるし、お食事処も、海水浴場もあるので、ゆっくり滞在できる絶好の場所です。

 

ゆっくり泊まって、その足でお祭りも見て観光してくれると、房州人として大変うれしいです。

 

ただ、地元の人間からすると結構石ゴツゴツしているので、海水浴というよりダイビングとか魚釣りの方がいいかな。

 

もちろん海水浴場の砂場もあるし駐車場もありますよ!

ただ、限られた場所なので朝早めに来ないとすぐ埋まっちゃいますので、気をつけて下さい。

 

 

以上「おらがまち」まちこでした。