おらがまち

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お盆に帰って来たご先祖様が見に行く祭礼。佐久間のお盆に開催されるお祭りの由縁はこれ!

佐久間祭礼について

鋸南町(きょなんまち)は鋸山を含むその南側にある町で、佐久間は東に向かった山間の地区になります。

 

佐久間には「佐久間ダム」があり、南房総でも桜の名称として知られています。

自然豊かで近くには水仙ロードなどもあります。

 

佐久間地区は上、下、中に分かれ、佐久間祭礼は上、中の合同の祭礼となります。

 

昔から8月15日のお盆の時期に開催されていて、お盆に帰ってきた仏様が見に行く祭礼と言われています。

詳細情報

鋸南町佐久間(中・上佐久間地区)で行われる祭礼で、毎年8月15日に開催されます。

毎年変わらずこの日に祭礼が行われています。

 

屋台7台が出祭し、各地区にて引き回しが行われたあと、20時ごろ旧佐久間小学校に集合します。

 
参加地区は、中佐久間の赤伏、谷、塚原、中尾原、上佐久間の上、下、中の7地区です。

山車・神輿等をご紹介

赤伏(中佐久間)(八幡神社)

中佐久間は鋸南町役場から山間に向かって進んだあたりに位置します。

中佐久間の真ん中の集落が赤伏です。

 

さらにその先中佐久間公民館の裏手にある八幡神社が鎮守となります。

担ぎ屋台があり、後藤義孝による彫刻が施されています。

上(上佐久間)(日枝神社)

中佐久間のさらに先、佐久間ダムのすそ野に広がる地区で、鎮守である日枝神社のお膝元に上があります。

担ぎ屋台があり、後藤喜三郎橘義信の彫刻で飾られています。

下(上佐久間)(日枝神社)

上佐久間は佐久間ダムの周辺の地区で、下は中佐久間との境界の地域です。

上に鎮座する日枝神社を祀り、祭礼に出祭します。

担ぎ屋台を所有します。

谷(中佐久間)(八幡神社)

中佐久間は鋸南町役場から館山有料道路を先に進んだあたりの地区です。

谷は中佐久間と上佐久間の境にあります。

 

中佐久間公民館の近くの八幡神社が鎮守として祀られています。

4代伊八と後藤庄三郎橘忠明、2人の彫り物がある担ぎ屋台を持っています。

明治20年頃に製作されたものと言われています。

塚原(中佐久間)(八幡神社)

中佐久間は鋸南町役場から館山有料道路を先に進んだあたりの地区です。

塚原は中佐久間の最初の集落になります。

八幡神社を祀ります。

 

人形屋台を所有していて、昭和26年には地元の大工が子供屋台を製作しています。

昭和29年に佐久間の祭礼に参加するようになりました。

後藤利兵衛橘義光の彫刻を見ることが出来ます。

中(上佐久間)(日枝神社)

上佐久間は佐久間ダムの周辺の地区で、中は中佐久間との真ん中の地域です。

日枝神社を祀ります。

 

佐久間の祭礼には、人形屋台が出祭します。

屋台には後藤利兵衛橘義光による彫刻があります。

中尾原(中佐久間)(八幡神社)

中佐久間は鋸南町役場から山間に向かって、館山有料道路を越えたあたりの地区です。

中尾原は中佐久間の中央に位置します。

中佐久間公民館のすぐ近くにある八幡神社を祀ります。

 

明治25年に製作された担ぎ屋台があります。

1/75 鹿苑寺金閣 白木造り (国宝) (プラモデル)

まちこ豆知識

佐久間の祭礼は仏様(故人)も見に行くお祭り

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上佐久間に「十王堂」というお堂があります。

 

このお堂には、なんと!室町時代に作られた「十王」という10体の仏像が祀られています。

全部揃っているのは全国的にも大変珍しく、貴重なものです。

 

人が死ぬと、初七日や四十九日、一周忌などなど死後節目節目にお坊さんなどに南無南無してもらう日がありますよね。

 

この節目ごとに、いいことしたのか?なにやらかしたんだ?と地獄で死者(故人)が裁かれているんです。

 

地獄で裁かれるというと「閻魔様」が知られていますが、実は死ぬと10回*1裁かれていて、閻魔様以外にもたくさんの裁判官がいるということになります。

 

閻魔様以外はあまり有名ではないので、地獄に閻魔様含め10人もいるなんて普通は知りませんよね。

 

ざっとご紹介します。

≪ 十王 ≫

  • 秦広王(しんこうおう)、初七日(7日目)
  • 秦広王(しんこうおう)、初七日(7日目)
  • 初江王(しょこうおう)、二七日(14日目)
  • 宋帝王(そうていおう)、三七日(21日目)
  • 五官王(ごかんおう)、 四七日(28日目)←実は舌を抜くのはこの人。
  • 閻魔王(えんまおう)、 五七日(35日目)←皆さんはここだけ知ってる。
  • 変成王(へんじょうおう)、六七日(42日目)
  • 泰山王(たいざんおう)、七七日(49日目)
  • 平等王(びょうどうおう)、百か日(100日)
  • 都市王(としおう)、一周忌(1年後)
  • 五道転輪王(ごどうてんりんおう)、三周忌(2年後)

≪ +三王 ≫

  • 蓮華王(れんげおう)、七回忌(6年後)
  • 祇園王(ぎおんおう)、十三回忌(12年後)
  • 法界王(ほうかいおう)、三十三回忌(32年後)

 

何をどう裁くかは、それぞれの裁判官によって違います。

紹介すると長くなるのでここでは省略します。

詳しく知りたい方は、三芳の延命寺の地獄絵図を見に行きましょう!

 

十王が基本なので、皆さん三周忌まではしっかりやりましょう。

 

話はズレましたが、佐久間の祭礼のはじまりははこの十王堂の仏祭りからと言われています。

 

お盆の御霊送り(みたまおくり)と合わさり、地獄の窯が開いて帰ってきた故人が見に行く祭礼と言われるようになったようです。

 

私はこの話をおばあちゃんから聞きましたが、皆さんは聞いたことありますか?

おばあちゃんいわく、お盆のお供え物を持って仏様は見に行くんだとか。

 

どんどんお盆の内容は簡略化されてきていますが、せっかくの祭礼なのでごちそうを作ってあげてくださいね。

 

また、佐久間の祭礼の時にはぜひ十王堂にもお参りしましょう!

地獄と極楽 (仏教が好き!)

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  • 作者: エイ出版社編集部
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2018/08/28
  • メディア: 単行本
 

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain地獄のことが知りたいなら延命寺に行こう!

www.oragamati.com

参考文献・サイト

*1:さらに3人足して13人という説もある。江戸時代になると13人が主流になる。