こんにちは。
弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。
今回の記事は、弱小文化財とも歴史とも全く関係ありません。
でも、どうしても知ってほしくて備忘録としてここに記事にします。
台風15号の爪跡は、思った以上にすごいのです。
※写真を掲載した方が、もっと実情を知ってもらえると思ったのですが、当時停電でバッテリー温存のために撮影は控えました。現在は我が家は復旧。
写真も何もありません。
文字だけの記事です。
あしからず。
台風15号の爪痕
まちこは9日木更津~館山間を車で走った
まちこは諸事情あって、館山~木更津間を車で走っています。
走り慣れた道ですが、その様子はもはや津波にあった被災地のようです。
木更津から南下すればするほど、景色が大きく様変わり。
君津から下は、ほぼ信号機は止まっています。
動いていても、そっぽを向いていたり、あらぬ方向に曲がっていたりとひどい。
さらに、道路の標識はぐにゃりとまがり道路にぐったりと倒れ、普段はなにげなくみている道路標識がこんなにも大きいのかと衝撃を受けます。
君津に入ってすぐのいくつかの店舗は、2階部分が大破。
鉄塔が倒れたと報道されていますが、どうやら地表の風よりも上空の風の威力がハンパなかったようです。
鋸南町にある有名な「ばんや」は壊滅的で、津波にでもあったのかというぐらい建物が破壊されてしまっています。
電線になにか引っかかっているのは当たりまえ。
港の固定されているはずの船も横転。
道路のわきの街路樹は、ほぼ折れています。
とくに南房総の富浦町に入ると、状況はもっと悪化。
電線は垂れ下がり、電柱はポキッと折れ曲がり、道路を塞ぎます。
わたしの車も、ぶら下がった電線を避けながら蛇行運転しばしば。
台風の風は、東~南の風がすごかったようで、木更津から下ってくると実は状況がよく見えません。
むしろ、館山から上って行く方が被害の状況がよくわかります。
瓦や壁は、そちら側が圧倒的に多く破壊。
南部は被災地
長年住んでいる母いわく、「こんなにすごい台風は初めて」だそうで。
もちろんわたしもですが。
わたしたち房総人の感覚からすると、台風は基本千葉県をかすって行くというイメージがあります。
もし、来たとしてもそこまで大きな被害をもたらしたことはありません。
雨戸は大抵どこのお家でもついているようなところですし、それなりに雨風対策はわかっているつもり。
でも、今回は違った。
いわゆる想定外です。
もっと報道して
一番驚いたことは、館山にやってくる他県ナンバーの車が多いこと。
もちろん、被害のあった地元に帰ってきている人たちもいるのかもしれません。
でも、ジェットスキーなどを積んだ車など、あきらかに観光に来ているだろう車を高頻度で見かけます。
多分、世間ではこうなっているからです。
台風が通過して、停電になっているくらい。
そんなこと全然ありません。
それに伴い、コンビニやスーパーはほぼやっていません。
断水も起きていますし、携帯も圏外です。
クーラーなんて文明の利器はもはや役に立ちません。
鴨川市では、9日に今年一番の暑さを観測したようです。
なにも今最高気温観測しなくてもいいなじゃい!神様!と思ってしまいました。
夜寝てる間に熱中症になっている乳幼児やお年寄りもいるはずです。
下手にこっちに来て、ガソリンなくて帰れないなんてオチが有り得ます。
このブログ記事をみて週末ちょっと南房総に行ってみようかなと思っている人がいたら、どうぞもう一度立ち止まってください。
帰れなくなる可能性が大です。
泊まれるところなんてありません。
コンビニはないと思ってください。
自動販売機もほぼ全滅です。
トイレもありません。
もともと「陸の孤島」という別名がある南房総は、一本道が寸断されれば全て止まってしまいます。
一時、電車、国道、有料道路すべてが寸断されてしまいました。
これではもうどうすることもできません。
内閣の改造もとっても大事です。
でも、これで「被災地」とならないのはちょっと悲しい。
千葉県だけではありません。
神奈川県だって、ものすごい被害を受けています。
それでも報道されるのは・・・
南房総の実情を知らない人が多いのはもちろん、南房総の人たちも自分たちの現状がどんなものかもよくわかっていません。
だから、行ったり来たりをしているまちこがいいたい。
もう少し報道してほしい。
※NHKはほぼやってくれてます。
南房総に観光に来てくれることはとてもありがたいです。
むしろこんな時にでも来てくれるのかと、思う反面もあります。
今、観光に来るなんてと批判がありそうですが、きっと情報が少ないがゆえの結果なのだと思います。
そして、この週末の3連休に、館山市では「やわたんまち」という県南最大のお祭りが開催されます。
多分これでは開催は難しいです。
ほかにも、9月の週末にはいたるところでお祭りが開催されます。
南房総の人間にとって、お祭りは結構生きがいなところがあります。
※全員とはいいませんが、少なくともまちこは大好きだ。
台風一過で暑くて、食料もない、水もない、ないないづくしで、さらにお祭りまでなくなってしまうなんて、なんて悲しいことか。
停電がはじまって、3日が過ぎようとしていますが、まだまだ復旧のめどがたたないようです。
暑い中お仕事されている東電関連のみなさん、ほかにもこの台風被害のために昼夜問わずお仕事されているみなさんには、本当に頭が下がる思いです。
お年寄りの多い地域です。
もっと自衛隊が来てほしいと思うことがたくさんあります。
停電が復旧したとしても、瓦の撤去や壊れた壁の修復など人出は圧倒的に足りないのが目に見えています。
どうかどうかみなさん。
南房総今大変です。
※その後の近況報告はこちらの記事へ。