おらがまち

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鶴谷八幡宮に行くと安房の国の神社全部に行ったことになる?安房の国の総社「やわたじんじゃ」をご紹介。

こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

今回は安房の国の総社である「鶴谷八幡宮」、通称「やわたじんじゃ」についてご紹介ます。

 

安房の国の総社として平安時代から鎮座し、ここの神社をお参りすると安房の国全部の神社を参拝したことになる大変お得な神社です。

 

では早速行ってみましょう!

鶴谷八幡宮について

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御祭神

品陀和気命(ホムダワケノミコト)・・・応神天皇のこと。八幡様といわれ文武の神。

帯中津彦命(タラシナカツヒコノミコト)・・・仲哀天皇のこと。応神天皇の父。

息長帯姫命(オキナガタラシヒメノミコト)・・・神功皇后のこと。応神天皇の母。聖母神・文芸の神。

※この3神で、神仏習合では本地を阿弥陀如来としている。大体ワンセットで祀られていることが多い。

摂末社

若宮八幡神社

大雀命(オホサザキノミコト)・・・仁徳天皇のこと。

高良神社

武内宿禰命(タケノウチノスクネノミコト)・・・長寿の神、宰相の神。

鹿島神社

武甕槌命(タケミカヅチノカミ)・・・剣神、武神、軍神、雷神。

西宮神社

事代主命(コトシロノヌシノミコト)・・・託宣の神、海の神、福神。

縁起

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実は、鶴谷八幡宮は総社として当初よりこの地に鎮座していたわけではありません。

もともと、南房総市の旧三芳村にあった国府の近く府中に創建されたのが始まりです。

 

平安時代初期に安房国総社として建立されましたが、鎌倉時代に入り源氏の八幡信仰が普及するとともに総社から八幡宮へと改変されました。

この時に遷座し、現在の位置に移ったと言われています。

 

現在もこの地に元八幡神社(南房総市指定史跡)と称する神社があります。

安房国司祭の神事で神井戸でのお水取り神事が行われています。

 

今の場所に移された時代等、明確な記録はありません。

神社の旧記に建保年間(1213年)に鎌倉将軍源実朝が社殿を造営奉納したことが記されていますので、遅くともこの時期には八幡神社としての原型が出来上がっていたことは確実かと思われます。

大きな動きがあったのは鎌倉時代初期と推測されるのですが、資料が残されていないことが残念です。


その後八幡信仰は武士の守護神として崇敬され、鶴谷八幡宮も里見氏、徳川氏の恩恵を受け、修理や寄進などが行われています。

また、別当寺(神社を統括管理するための寺)として同市那古の補陀落山那古寺が当てられました。

 

大正12年の関東大震災で社殿などは倒壊していしまいましたが、昭和7年に以前と同じ規模で再建されています。
昭和51年の創立1000年を記念し、名称も「鶴谷八幡宮(つるがやはちまんぐう)」と改めました。 

御利益

鶴谷八幡宮は安房の国総社といわれて、大変歴史が深く、また安房(房総)の各地の神社ともつながりが深い神社でもあります。

1、百態の龍でパワーアップ!

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「百態の龍」といいますが、実際数は54体。

館山市の文化財にも指定され、様々な形の龍が彫られています。

 

神社における龍の彫刻は、本来は「火除け」の意味だけしかありません。

 

しかし、龍は風水でいうところの気の流れ。

つまりパワーを持つ動物ということになります。

 

この百態の龍は全部で54体の龍がいます。

それだけの龍を間近で見られるというのもあまりないことです。

そのため、たくさんの龍からパワーをもらえるとして、最近パワースポットとしても知られるようになりました。

 

元気がない方、この龍たちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。

※この龍は安房を代表する宮彫師・後藤利兵衛義光(南房総市千倉町出身)の作品です。下部サイドバーにも設置しています。よかったら見て下さい!管理人まちこバシバシ宣伝します!

南総の彫工初代後藤義光 1 神輿・山車・屋台

南総の彫工初代後藤義光 1 神輿・山車・屋台

  • 作者: 後藤義光,稲垣祥三
  • 出版社/メーカー: コアブックス
  • 発売日: 2013/08
  • メディア: 単行本
 

2、一回でお得な安房の神社巡り?

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昔の人もここを一回お参りすれば、その国の神社全部回ったことにしていたそうです。

なので、安房の国(南房総)の神社を一気に回ったことになり、ご利益は云百倍!

 

基本神様は御神体さえあれば呼べば来てくれますので、あながち的外れな見解でもありません。

 

この写真は、安房の国一の宮である安房神社の遥拝所です。

普段は静かですが、祭礼のときには安房神社をはじめ各地の神輿(御神体)がやってきます。

その時をねらって参拝すると、ご利益アップするかもしれませんよ!

 

色んなご利益をもらいたい方は、こういった総社をめぐることも面白いかもしれませんね。

3、源氏を守った武神で、日常のちょっとしたことを守ってくれる神様でもある。

昔は武家の守護神として崇敬されていた「八幡様」ですが、現在は戦もありません。

しかしその数は全国一ともいわれ、日本全国津々浦々に浸透している神様でもあります。

そのため、現在はお仕事の内容が少し変わってきて、庶民の生活を保護してくれる神様となっています。

 

日頃ちょっとしたことでつまづいてしまったり、日々の生活を安心して平和に過ごしたい人におすすめのパワースポットです。

4、母子信仰

主祭神である3神は親子の神様でもあります。

とくに息子:応神天皇と母:神功皇后は、母子の強い絆を持っているとされています。

 

子宝や子育て、安産など、子供との関わりを持つ親に良いご利益があるといわれてます。

OnePoint やわたんまち(鶴谷八幡宮例大祭)

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千葉県無形民俗文化財に指定され、「やわたんまち」として地元の人々に親しまれている県南最大のお祭りです。

 

こちらの写真は「やわたんまち」で、各神社から渡御してきた神輿が納められる仮宮になります。

当日はここにきらびやかな神輿が収まり、さらに山車や御船も集合する盛大なお祭りとなります。

 

このお祭りは、平安時代にまで遡ることが出来ますが、現在の形になったのは江戸時代といわれています。

 

「やわたんまち」は2日間開催され、1日目に鶴谷八幡宮などで例大祭の神事と各神社の神輿の渡御が行われます。

2日目は山車や御船が鶴谷八幡宮に到着し出発、その後神輿が帰路に着くという流れです。

 

見どころは神輿のモミサシはもちろん、山車や御船の絢爛豪華さ、安房の国総社主催たる数多くの神事が行われ、歴史を感じられる祭礼です。

御朱印

拝殿左側のの社務所で拝受できますが、留守の場合は書置きの対応になるそうです。

 

ちなみに駐車場もトイレも完備されているのでゆっくり散策することが出来ます。

百態の龍などゆっくり境内をみてみてくださいね。

鶴谷八幡宮の豆知識

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安房の国総社

もともと総社が成立したのは律令国家(7世紀後期飛鳥時代後期から10世紀くらい)としてあった時でした。

 

その時の都からの赴任で訪れた国司は、その国の主要な神社を巡ることから仕事がはじまったといわれています。

総社はこれらを集めて合祀した総合的な神社として存在するだけでした。

 

これがめんどくさくなってしまったんでしょうね。

平安時代に入ると、この総社を一回お参りすれば「全部行ったことにしていいよ」と法律が変わってしまいます。

 

確かに一つ一つめぐるのは大変なことですよね。

省き過ぎな気がしないことも。

それぞれの時代の事情ですかね。

 

ちなみに総社は各国に1つずつ存在します。

 

しかし鶴谷八幡宮の様に中世に入り八幡社へ改変されたり、中世に入ると「総社」としての役割はどんどん廃れて行きました。

 

国によっては消失してしまっていたり、不明になっていたりもします。

 

安房の国の総社であった「国家としての」役割は消えてしまいましたが、鶴谷八幡宮には今もなお、そこから続く神事がいくつもあります。

 

「やわたんまち」も「国司祭」として、綿々と形を変えながらも続いてきました。

これは、全国的見ても珍しい形だと思います。

 

形が残り、なおかつ今も続く神事がある鶴谷八幡宮の役割は今もなお大きい気がします。

関連神社:六所神社

総社として、合祀されていたのは以下の神社です。

これらは、現在も現役で各地で鎮座しています。

六所とされていますが、安房ではこの8神社を総じて六所としていたようです。

  • 大神宮(安房神社)
  • 洲宮(洲宮神社)
  • 滝口(下立松原神社)
  • 大井(手力雄神社)
  • 長田(山宮神社)
  • 山荻(山荻神社)
  • 沓見(莫越山神社)
  • 山本(木幡神社)

各神社の詳細はこちら

鶴谷八幡宮まとめ

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 いかがでしたか?

 

他の神社より写真がたくさんで、ちょっとページが重かったでしょうか。

でも、写真が多いってことはそれだけ見どころも多いってことかと思います。

 

とくに「百態の龍」は一見の価値があります。

また、総社であった頃の名残である「国司祭」を引き継いでいる「やわたんまち」は全国的にみても面白い祭礼の一つだと思います。

 

こうした価値を少しでも感じて頂けたらうれしいです。

 

 

 

がんばれ弱小文化財~

 

以上「おらがまち」まちこでした。