こんにちは。
弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。
このブログには
- 学芸員を目指している人
- 文化財修復をやりたいと思っている人
- 考古学の仕事をしたい人
- 歴史が好きな人
- 伝統工芸の求人を探している人
など、マニアックな分野の求人や資格を探してやってくる人がたくさんいます。
まちこもまがりなりに文化財修復の大学出身で学芸員資格保持者ですので、こういった分野の求人募集がいかに狭き門かもよ~~~~~~~~く知っています。
今はネットを経由した求人が多いのですが、こういった分野の求人は世間一般の求人募集サイトにはほとんど載っていません。
よくも悪くもアナログな世界がまだまだ多い分野。
そんな世界を目指している人に伝えたいこと。
今回は「伝統工芸の求人を探している人へ」のちょっとしたアドバイスです!
まちこのおせっかいシリーズ!
ではでは早速行ってみましょう!
ネットを検索しても載っていない
今の世の中ネットで就職活動をするのが普通となっていますが、学芸員や文化財・伝統工芸などといった分野での求人はほとんどネットには掲載されていません。
ぶっちゃけ、いまだにこの分野は人とのつながりを重要視する世界だからです。
コネやツテが必要で、自分からいかに動くか。
最近は随分変わってきていますが、それでもまだまだアナログ。
今回はとくに伝統工芸士の分野の求人についてまとめてみたいと思います!
理由1:高齢化が進んでいる
最大の理由はコレ。
伝統工芸の世界では、ものすごい量とスピードで高齢化が進んでいます。
昔は、自分のこどもが後を継いでくれることが多かったので、あえて求人募集をしなくても良かった。
いないとしても近所の人やツテやコネで、なんとなく人が集まったから。
昔はネットなんてものはないのが当たり前。
ないのが当たり前だから、アナログで求人展開をしても大丈夫だったし、求人をしなくてもお弟子さんが自然とやってきてくれた。
でも、今は違います。
どこの企業でも会社でも自社のサイトを持ち、そこから求人を行っています。
もしくは求人募集のサイトに登録しておく。
ネットを経由した求人が今は普通の世の中。
よくこういった伝統工芸の個人事業のおうちに、自社サイトを作りませんかと営業をかける電話などがあります。
インターネットのことをよく知らないおじいちゃんやおばあちゃんには理解不能です。
しかも云十万円という請求をされる。
維持費に月云万円取られる。
そりゃ不審にもなります。
もしも、お父さんお母さんが伝統工芸だけど、ネットに疎くて苦手という、息子さん娘さんがいらっしゃったら、後を継がないまでも求人募集のフォローをしてあげて欲しい。
まずもってインターネットの環境もないところも多い。
もしくは地元の観光協会とか、お役所さんがもっとこういった求人募集を積極的にやってあげないと、あっという間に絶滅してしまう。
まちこの危機感はハンパない。
理由2:直接会わない人を弟子にはしない
こういった伝統工芸では、直接弟子入りを志願してこない人や対面で顔を合わせてこない人を弟子入りさせてはくれない。
そりゃそうです。
これからずっと、その人に自分の技術を伝え生活をともにする相手になるんです。
人となりを見ないで、許可なんてくれません。
普通に考えたって、見ず知らずの人を家にあげたくありません。
だからネットになんて掲載するもんか!
という人もいると思います。
もしくはネット経由の求人が怖い!
と思われている方もいらっしゃると思います。
それに直接弟子入りに来てくれるぐらいの強い気持ちを持っている人に来てもらいたいですよね。
いずれにしても、相手を見て決めたいんです!
わかるその気持ち。ネット怖い。
理由3:給与の面での問題
そしてネット掲載や求人募集の最大のネックになっているのがこちら。
給与、労働時間の面です。
求人募集のサイトやハローワークに登録するには、労働基準法を守ったものではないと掲載させてもらえません。
伝統工芸の世界では、住み込みで働いて給与なるものもないような場合も多い。
労働時間もあってないようなもの。
休日もあってないようなもの。
そんなところもあるかもしれません。
最近は待遇はかなり改善され、普通の会社のように勤務時間を決めている所もたくさん。
でも、全ての伝統工芸の工房でこれをやれといわれてもとてもじゃないけど無理。
保険のことなどがからんでくると、普通の会社でも大変なのに、伝統工芸は個人事業主が多いのでなお大変。
ハローワークの掲載に一度立ち会ったことがありますが、ありゃめんどくさい。
それでもネットで探すなら
地方の山の中にアトリエがあって、そこへはなかなか行くことが出来ない。
とりあえずの情報が欲しい。
そんな人はやっぱりネットで探すのが一番近道となります。
ネットでどうしても探したいと思われているなら以下のパターンがあります。
ハローワーク
断然ハローワーク。
マニアックな業種がかなり載っている。
考古学の求人とか、ときどき地方の個人経営の美術館・資料館の学芸員の募集をしているほど。
めんどくさいけど検索機能をあんまり使わず、一つずつチェックした方がいい。
「検索」という単語のワードを意識して登録していないことが多いので、検索機能を利用してもひっかからないことが多いです。
就職した市区町村単位で地道にチェックあるのみです。
サイトやブログへ直接
伝統工芸をやっている個人さん、会社が持っているサイトやブログに直接問い合わせてみる。
求人掲載をしていなかったとしても、求人や弟子入りのことを聞く価値はあります!
でも、こうしたサイトやブログを持っている伝統工芸の会社や個人さんはネットの知識がある分、情報発信をされている方です。
ごくごく一部の情報でしかありません。
ネットだけで情報収集するには、伝統工芸の世界はまだまだアナログなんです。
市役所・観光協会・商工会議所
求人募集をしてないまでも、地域の伝統工芸を紹介しているコーナーや体験ページを載せている場合があります。
そこから何かしらの情報をつかみましょう!
まちこの地元の市役所でも、伝統工芸の後継者を探すために体験募集などを不定期にやっていたりします。
大々的に宣伝をしているものではありませんので要注意。
もし、伝統工芸の仕事や求人を探しているなら、その地域の市役所や観光協会・商工会議所などのサイトをチェックするのも一つの方法です。
大学生なら学校・教授のコネ・ツテをフル活用
大学生や専門学生なら、教授や学校のツテやコネをフル活用してください。
工芸専門の大学や専門学校に行っているなら、なにかしらのルートが出来上がっています。
しかも、求人する側も、知識を持っている学校への求人となるので安心して、直球の求人を投げてきます。
例えば、まちこの大学の場合文化財修復の学校だったので石垣の修復を専門とする会社からの求人があったりしました。
一般生徒向けてではなく、直球で来た求人は要チェックです。
伝統工芸といってもたくさんあるので
わたしたちが知っている伝統工芸という職業は、大きくひとくくりにされてしまっていて細かく見ると、とにかくたくさんの種類があります。
図書館や本屋さんで、伝統工芸の一覧みたいなものを見て見るのが面白いです。
意外に知らない工芸があったりして、自分に向いているものを新たに発見できるチャンスでもあります。
このサイトでも偉そうによく行っていますが、本を読みましょう!
図鑑などを購入するとなると5000千円以上とかしますが、日本全国の伝統工芸を知りたいならこれでも充分魅力を感じることができます!
故三浦春馬氏の意気込みが感じられるのでおすすめ。
伝統工芸職人の一覧をまとめてあります。
参考にしてください。
求人する側される側の意識を変えないと~まとめ~
伝統工芸の求人を探している人は、なにげにたくさんいます。
でも、ネットではその情報はほとんど掲載されていません。
まして、伝統工芸に特化した求人サイトなんてものは存在しません。
医療とか介護、エンジニアとかはあるけどね。
普通の就職活動と同じことをしていては見つからないです。
なんだったらもうこのブログでもいい!
求人広告を載せたいけどよくわからんという求人する側の方。
弱小文化財応援ブログなんで、こちらでよければ喜んで掲載します。
見に来てくれる人数は少ないかもしれませんが、厳選された方たちばかりなので(笑)
確実に興味を持たれている人たちです。
連絡はこちらへ!
求人する側もされる側も、今の時代に合わせて考え方・意識を変えないと、就職することも求人をすることもできない。
それが現状です。
伝統工芸の求人を探している皆さん。
どうか、ネットに情報がないからとあきらめないでください。
自分の足で探すのもまた一興です!
以上「おらがまち」まちこでした。
伝統工芸の大学や専門学校をお探しの方はこちら!
⇒ 忙しい社会人や通学が大変な方向け。
⇒ 学生のみならず、社会人になっても大学へ通いたい人向け。
⇒ 趣味をベースに色々な資格を取得可能。
⇒ 学芸員のみならず通信制の大学をお探しの方向け。
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