こんにちは。
弱小文化財応援サイト「おらがまち」まちこです。
今日は館山市船形の宮本、堂ノ下の山車をご紹介。
鎮守の諏訪神社のすぐ隣は、観光地としても有名な「崖の観音」です。
では早速見てみましょう!
船形の諏訪神社
館山市船形は船形漁港を中心に昔から漁業で栄えた町。
今でこそひっそりとしていますが、かつては映画館や銭湯などもあり大変賑わっていました。
女性の副業として、日本三大うちわの一つ「房州うちわ」が有名。
やわらかくしなって、やさしい風なので個人的に大好きです。
鎮守は諏訪神社で、堂ノ下が船形の宮本。
縁起等について
養老元年(717)に行基が信濃の諏訪大社を勧請したことがはじまり。
諏訪大社のある信濃は山国で、祭神である建御名方命(たけみなかたのみこと)は戦の神として知られていますが、諏訪神社は意外に海辺の町や村にも多いのが特徴。
一説によると信濃から四国に移り住んだ人々が、海上を中心に諏訪信仰を広めていったともいわれ、安房の国はとくに四国からやってきた人が多かったので広まったともいわれています。
船形の氏神として崇敬され 各区の祭典にはこの諏訪神社の神主さんが出張して儀式を行っています。
となりの崖間のへはこのような形でつながっています。
2017年3月に放火により本殿・拝殿が焼失しました。
写真は放火以前に撮影したものです。
安房の三名工:武田石翁による狛犬。
船形地区祭礼
毎年7月の最終土日に開催。
以前は7月26・27日を祭礼日としていましたが、曳手不足などで変更となりました。
船形地区は船形村と川名村の二つの地区に分かれていましたが、明治12年に合併が行われたことをきっかけに祭礼を合同開催へ。
全山車・屋台がまず川名の山車を迎えに川名の浜へ行き、その後、今度は川名の山車とともに堂ノ下の浜までやってきます。
堂の下の浜で「御浜出」をした後、船形の港に集合し各山車はそれぞれの地区へ帰って行くのが大まかな順路。(※残念ながら現在は御浜出は行われていない)
宮本である堂ノ下は7月の祭礼時に、「こりとり」という「潮ごり神事」が行われます。
青壮年全員で木遣りを歌うと、濡れた新しい砂(「波の華」)を両手ですくい砂浜から山の中腹にある神社まで百二十五段の階段を計3回駆け上がります。
ちなみに南房総では、こうした祭礼時に「潮ごり神事」が各地で行われています。
この他に毎年10月の3連休に行われる「南総里見祭り」にも出祭。
こちらは参加不参加は自由なので、毎年必ずいる保証はないのであしからずご了承ください。
堂ノ下の山車とは
正面
破風造りと山車下部内部の梶が特徴
山車は明治30年頃に制作されたもので、人形は「仁徳天皇」。
彫刻は、「加藤清正の虎退治」「獅子と鞠」をメインに後藤喜三郎橘義信が彫りました。
胴幕には浦島太郎と乙姫が刺繍されています。
正面上部が破風型になっていることや、山車のブレーキが山車内下部にあるのが特徴的な山車。
彫刻の写真など
破風彫刻
後側面
背面
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