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元祖鯨の町勝山。漁師町の祭りと年に一度の禁断の島への渡海神事!

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鋸南町の勝山の港を中心とした勝山地区全体の合同祭です。

 

南房総の夏祭りで最初に行われる祭礼でもあり、勝山の港の漁師町のお祭りでもあり、大変活気のある祭礼です。

 

勝山の祭礼と併せて行われる「島渡し」は、勝山港西方にある浮島へ渡船する神事です。

普段は私有地であることから島へ渡ることはできませんが、この時だけは島に上陸することが出来ます。

 

一年に一度しか浮島へは行けませんので、祭礼とともに見られるこの神事は大変見物です。

勝山祭礼について

勝山地区と竜島地区でで行われる合同祭です。

7月第2土曜日に南房総で先手を切って行われる祭礼で、次の日には浮島神社の例祭が行われます。

 

勝山地区の屋台5台と神輿4基、竜島地区の御船1台の引き回しが行われ、夜には5台

の屋台が集結しお囃子の競演が見れます。

 

勝山祭礼自体は土曜日の1日ですが、次の日曜日に勝山地区の沖合にある浮島へ渡船する神事が行われます。

 

年に一度浮島神社へ渡れる日ですので参拝をしてね。

※現在は参道が崩れているため参拝が出来ないようです。


参加地区は、竜島、田町、本郷、町、元町、両向の6地区です。

神輿参加地区に関しては現在調査中です。

ご存知の方ご教授願えると大変助かります。

山車・神輿等をご紹介

竜島(八王子神社)

安房勝山駅周辺海岸沿いのあたりの地区になります。

源頼朝が初めて安房に上陸した地と言われています。

これが竜島の八王子海岸であったそうで、すぐ近くに竜島の鎮守八王子神社を祀っています。

御祭神は天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)。

 

勝山祭礼には人形屋台が出祭します。

田町(白幡神社)

田町は役場や小学校などの中心街の地区です。

白幡神社が鎮座します。

誉田別命(ほんだわけのみこと)が御祭神で、創建は鎌倉時代とされます。

 

踊り屋台があり、踊り子による舞も披露され勝山の祭礼に色を添えます。

本郷(熊野神社)

本郷は港より内陸に入った山間の田畑の多い地区になります。

宮ヶ谷と和見を合わせた地区で、宮和ともいいます。

熊野神社が祀られ、勝山の祭礼では屋台が出祭します。

屋台は大正期に製作され、後藤滝治義光の彫刻が飾られています。

町(加知山神社)

大黒山展望台南の方の地区で、加知山神社を祀ります。

加知山神社はかつては牛頭天王社と呼ばれていました。

なので御祭神は素戔鳴尊(すさのおのみこと)。

 

御祭神の須佐之男命(スサノオノミコト)のほかに浮島神社、八幡神社のご神体が合祀され、勝山の祭礼のときに浮島神社の御霊を移す「島渡し」の神事が行われることで知られています。

初代後藤義徳彫刻の白木造りの踊り屋台があります。

また内宿(うちじゅく)・仁浜(にはま)の神輿がそれぞれあります。

元町(神明神社)

竜島港の周辺で、竜島地区に属します。

海岸近くに神明神社を祀り、創建は鎌倉時代。

 

御船「山王丸」があります。

屋根がなく左右に覆いである幕がかけられた、黒塗りの美しい御船です。

昭和28年に後藤義孝によって彫刻されています。

昔はこの山王丸を担いでいたそうです。

両向(八幡神社)

勝山東側の南房総市の境に位置します。

八幡神社を祀っています。

 

軒下の細かな彫刻と台座の組み物が特徴的な屋台です。

彫刻師は東京の森兄弟と言われています。

屋台は昭和8年製作とされますが、詳細は不明です。

?(海上神社)

勝山漁港のさらに南にある岩井袋漁港に面した山にある神社。

祭神は豊玉比古命(とよたまひこのみこと)と豊玉比売命(とよたまひめのみこと)で、両神様とも海神。

社伝によると元和3年(1617)創立、現在地には正徳2年(1712)にうつされたそうです。

 

神輿を所有します。

明治頃のものとされ、平成20年に修理が行われています。

まちこ豆知識

源頼朝ゆかりの地と海の要所

勝山は昔伊豆で挙兵した源頼朝が石橋山の戦いで敗れた際、家臣でもあった千葉の安西氏を頼って渡ってきた地として知られています。

 

そこから戦国時代の里見氏を経て、江戸時代に入ると譜代の大名酒井氏の支配下となりました。

 

古代より伝説(浮島伝説)や遺跡(田子台遺跡)が残る地域でもあり、江戸時代には勝山藩の陣屋(藩庁が置かれた代官居住屋敷)が置かれ藩の拠点でもあります。*1

 

鋸南には伝説や昔話もたくさん残されていて、実は歴史ある地区であることがうかがえます。

きょなんのむかしばなし | 鋸南町(きょなんまち)では、ヤマトタケルの妃オトタチバナヒメが流れ着いたミサゴ島の紹介など昔話を見ることが出来大変面白いです。

 

また、捕鯨発祥の地としても栄え浦賀水道にやってきていたクジラを捉え漁をしていたことから関東唯一の捕鯨史跡でもあります。

 

捕鯨というと千葉県南房総市和田町が有名ですが、実は発祥の地はこの勝山だと言われています。

 

毎年10月初めにクジラにまつわるイベントもされています。「鯨の都祭り」については鋸南町商工会のホームページに詳しく載っています。

 

今でも鯨塚や大黒山の捕鯨のろし跡が残っているなど鯨と大変縁のある地域です。

 

南房総のお土産としてよく知られている「鯨のタレ」はここが始まりとも。

酒のつまみにはもってこいなので、房総にきたら食べてみて下さい。

好みが分かれる味かと思いますが、まちこは子供のころから大好きです。

 

もと藩庁も置かれ、鯨の漁でも栄えた勝山地区は裕福な地区でもあったことから、神輿や屋台などの保有数も多く、祭りの内容も漁師町の荒々しさもありながらながら踊り屋台などの粋も持ち合わせた祭礼です。

 

また、浮島への渡船は年に1度しか行われない珍しい神事です。

ちなみに浮島神社には、料理の神様が祀られています。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain料理の神様~高家神社(たかべじんじゃ)~

< 参考文献・サイト >

*1:整備されているわけでもなく今は井戸しかありません。