おらがまち

歴史大好きまちこ主催!弱小「文化財」応援ブログ!

南房総にはお祭りがたくさん!三芳の夏祭りで、里見氏の歴史にも触れてみて。~三芳祭礼~

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

南房総市は、いくつかの市町村が合体して出来た比較的新しい市です。

 

そのため、お祭りの数はとっても多い。

ただ、しっかり把握できていないものもたくさんあるので、ちょっと南房総に出かけたら、たまたまお祭りに出会った。

なんてこともあるのも、この市。

地元のまちこでも、あんまり把握しきれてません。

面目ない。

 

しかも、個々の神社でのお祭りを大事にしている地区が多いので、合同祭といった大規模なものは少ないのが特徴。

 

とくに旧三芳村の祭礼は、ものすごく数が多い。

 

今回は、この旧三芳村(現:南房総市)の夏祭り「三芳祭礼」をご紹介。

 

それでは早速!

三芳祭礼について

「三芳祭礼」は、旧三芳村の中心地区、役場や小学校・中学校などが置かれているところを中心に開催されるお祭りです。

 

近くには、道の駅「鄙の里」があるので、観光するにはもってこいの環境です。

 

しかも、この地区にある延命寺は里見氏の菩提寺として知られ、この辺り一帯は里見氏とゆかりの深い土地であることでも知られています。

「鄙の里」をもっと上って行くと、「犬掛(いぬかけ)」「富山(とみさん)」など、南総里見八犬伝の舞台にもなった土地になります。

 

ちょっと歩くと、里見氏関連のお墓やお寺、南総里見八犬伝の石碑などもあり、里見氏や八犬伝に興味がある人にとっても一日いても面白い村です。

 

この旧三芳村の中の中心地で行われる「三芳祭礼」は、毎年7月第2土・日曜日に開催。

屋台4台が出祭し、各地区にて引き回しが行われています。

 
参加地区は、上堀、下堀、谷向、本織の4地区です。

山車・神輿等をご紹介

上堀(諏訪神社)

上堀は道の駅「鄙の里」を挟んで向かって反対側の地区で、上堀集会所すぐ近くに諏訪神社を祀ります。

 

昭和53年ごろまでは神輿の祭礼でしたが、昭和63年に屋台を購入し、そこから屋台が出祭するようになりました。

現在のものは2台目で、平成13年館山市山本から購入したもので、彫刻師川島忠男による彫刻がされています。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain館山市山本

下堀(鹿島神社)

下堀は館山市正木から南房総市に入ったすぐの地域です。

山間に鹿島神社が鎮座します。

三芳の祭礼では、南房総市富浦町西浜から購入したと言われる屋台が出祭します。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain富浦町西浜

谷向(高子神社)

谷向(やむかい)は、三芳村の元役場や小学校がある中心地周辺地域です。

JA三芳のすぐ近くに高子神社を祀っています。

 

大正2~3年頃に購入した屋台は江戸期に製作されたものと言われています。

例祭は戦後に一時中止して昭和63年に再開、平成7年に屋台を改修し今に至ります。

彫刻は後藤秀吉橘義雄とされています。

本織(本織神社)

本織(もとり)は、上堀・下堀・谷向と千葉県道296号を挟んで反対側の広い地区です。

田畑が多く、その中に本織神社が鎮座します。

本織には二社の本織神社がありますが、こちらは667番地。

昭和39年この地の6社を、住吉神社であるここに合祀したそうです。

なので祭神は上筒男命や須佐之男命など様々。

 

祭礼時には神輿と屋台が出祭します。

明治に製作された後藤義房・川島忠男・稲垣祥三の彫刻を施した屋台は、昭和62年に

地元大工関口によって製作されました。

神輿も明治14年製作で、後藤義光の弟子後藤忠明による彫刻です。

< 参考文献・サイト >

里見氏の菩提寺「延命寺」


絵本 地獄――千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

南房総市になる際に「三芳村」の名前は消えてしまいました。

しかし、安房としてみると大変その歴史は長く、古くは古代までさかのぼることが出来る土地。

 

弥生時代の遺跡や国府の置かれた地区に近いこと、戦国時代の里見氏の菩提寺や城跡もあることから、この地が歴史を通して重要な拠点であったことがわかります。

 

今では農村地域のイメージが強いですが、古来より房総半島の内陸の中心地。

 

特に里見氏とのつながりが深く、各地区とも里見氏家臣の所領として成り立ち、本織にある延命寺には里見氏の家系図があったり、後期里見氏の菩提寺ともなっています。

 

中でも延命寺にある「地獄極楽絵図絵巻」は南房総市の文化財にも指定された、大変面白い絵巻。

 

「地獄極楽絵図」と、仏教の世界を簡単にわかりやすくしたものです。

「六道絵」とも呼ばれ今でいう漫画みたいなもの。

 

仏教とはなんぞやと「説法」をお坊さんがクドクド説いたところで、一般人には難しく、言葉ばかりでよく理解できないかもしれないから、ということで作られた「絵」。

とにかく見てみろ「百聞は一見に如かず」ということで作られ、日本では平安時代に浄土信仰が流行ったころから出始め、今でも全国各地に残されています。

 

地獄だけではなく天国のことや妖怪のこと仏様のことなど様々なジャンルも描かれていたりします。

 

子供のころ地元の子供はここに連れてこられ、地獄のことをお勉強したもんです。

かくいうわたしも行きましたし、この絵本もいまだに持っています。

そして、うちの子たちにも体験させました。

 

いや~、その日を境に地獄の閻魔様のお話がよく通じる通じる。

 

親子ともども貴重な体験をさせてもらいました。

 

毎年8月16日に住職による解説があります。

その日のうち何度かチャンスがあるので、お盆に南房総市の道の駅「鄙の里」に来られたらすぐ近くなので、観覧をおすすめします。

*1

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain地獄をもっと詳しく!

 南房総市は、どうしても海や花のイメージばかりですが、内陸に入るとこうした歴史がある地区がたくさんあります。

 

里見氏や南総里見八犬伝の歴史にも触れてみてください。

 

ちなみに、「鄙の里」で売られているカップのアイスクリームは超おすすめ。

アイスあんまり好きでないまちこでも、ペロッと食べられてしまうおいしさ。

 

発泡スチロール入りで売ってるのでお土産にも最適です。

 

食べてみてね~

 

 

以上「おらがまち」まちこでした。

*1:延命寺の地獄絵図は江戸時代末天明4年(1784)に作らました。