おらがまち

歴史大好きまちこ主催!弱小「文化財」応援ブログ!

写真を撮るだけで文化財を守る?「記録に残す」のは誰にでも出来る簡単なこと。

弱小祭礼を応援するブログ「おらがまち」のメインテーマです。

 

たくさんの人に地元の祭礼を知ってもらおうを考えるコーナー第1回です。

 

では早速行ってみましょう。

なんの、難しい事はありません!

祭礼を守ることは文化財保護につながる

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「文化財」とはなんのこと?

皆さんは「文化財」というとどういったものを想像しますか?

 

何だか堅苦しくて、専門家が出てきて、分厚い文章を読んで、研究して博物館に保存するための活動で、国宝とか重要文化財とか歴史的価値があるものを守るためのもの

 

と、思ってしまいますよね。

 

そもそも「文化財」とは、「文化の財」なわけで、国宝だろうがそこら辺にあるものだろうが、人の文化的な生活の中から生まれたものならすべてが「文化財」なわけです。

 

その中で、国や公共機関が守って行かねばならない特に価値があると考えられるもの(これはもう文化庁とか推薦する人の意識)が、国宝やら重要文化財となります。

 

でも実際に保護されているものって、日本文化財の中でほんの一握りでしかありません。

 

ほんとにほんとのちょっとです。

 

多分ほんの数パーセント

 

こんな統計すらわからないくら、日本にはたくさんの文化財があります。

 

このブログのテーマになっている小さな祭礼の山車のことなんて、国はよっぽどなことがなければ保護なんてしてくれません。

保護するためには「それ」を歴史的価値があることを立証しなければなりませんから。

 

小さな祭礼の云われや彫刻の価値なんて上の方々は知りませんし、調べてなんてくれません。

よく調べている市町村ならある程度は知っていると思います。

が、詳しくは知りません。

市町村が調べなければ、国はなお動きません。

 

それでも、あなたの地元の山車や神輿は「文化財」なんです。

 

地元のご先祖様が大事にしてきたものです。

 

今でも皆さん大事にしているはずです。

 

神輿などの有形のものだけではありません。

お囃子や口伝で受け継がれた踊りや歌も「文化財」です。

 

極端な事を言えば、今持っているその携帯やアイフォン、パソコンだって将来「文化財」になるかもしれません。

 

「文化財」とは、ずっと受け継がれているもののことというわけです。

文化財を保護するのはお役所の仕事?

もちろんそう思います。

でも、これは難しいです。

 

先にも書きましたが、あなたのお家の隣にあるお社のことをどこかの博物館の専門家*1の人が来て写真を撮って、近所の人に由縁を聞いて、資料をまとめてくれ、そしていずれは文化財として登録される。

 

 

そんなわけがありません。

 

何故なら、人手がないから。

 

皆さんは博物館の倉庫を見る機会がないと思いますが、倉庫の中にはとりあえず大事だから、とか、寄付されたから、と保管されて手つかずのものがたくさん眠っています。

 

博物館の人たちはこれを維持管理調査しながら、博物館のイベントを考えたりさらに自分の専攻する論文を書いたりと、実はとてつもなく忙しい思いをしています。

 

博物館に行くと、職員の姿も見ない、ほんとにやってるの?っていうぐらい静かな印象があると思いますが、裏では物凄く忙しい思いをしている人たちが働いています。

 

文化財を保護するためには、こうした専門家の知識がどうしても必要です。

でも、これだけ忙しいと他の事に手が回りません。

しかも人手はない。

 

多分お役所にとって、こういった文化の面のものは優先順位が低いんですね。

 

もちろん市民の健康や教育の事が最優先です。

でなければ、私たちは生活して行くことが出来ません。

最重要課題は、文化財ではありません。

 

でも、こうした理由で後手にまわり、気づいた時には手遅れ

 

なんてことが多いのもこの分野です。

 

残念なことにお役所だけに任せていたら、きっとあなたの山車はいつかはなくなるでしょう。

 

そこであなたの出番です!

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain博物館の専門家

記録に残す、写真・動画・書き物。

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とりあえず、写真を撮る

文化財を維持するためにはものすごいお金がかかります。

それをお役所からもらうことは、登録もされていない調べられてもいないものは無理です。

ましてや個人で出すなんて大変な話です。

 

でも、出来ることはあります。

 

とりあえず写真を撮る、これが大事です。

 

文化財を保護する時に何をするか知っていますか?

 

まず、そのものの写真を撮ります。

とにかく、現状の状態を把握するために記録を残します。

 

博物館とかもっと専門的なところに行くと、ものによってはX線やMRIとかに入れて内部の細かいところまで詳細に記録して行きます。

 

なぜこんなことをするんでしょうか。

 

それは、「もの」はいずれ壊れてしまうからです。

 

だから、現状を把握保管しておく必要があります。

そのために有効なのが写真なんです。

 

もちろん、X線とかここまでやる必要はありません。

 

とにかく写真を撮って、その写真を大事に保管しておけばいいのです。

極端な話、大事じゃなくてもいいです。

アルバムに入れてしまってもいいですし、封筒とかに入れて引き出しに入れっぱなしでもいいです。

データとしてとっておくだけでもいいです。

 

残しておけばいいのです。

 

いざお役所が動き出した時に資料集めに走ったとしても、もしその祭礼がなくなってしまっていたらどうしましょう。

もし、神輿が壊れてしまったり、最悪焼失してしまって跡形もなくなってしまったらどうしましょう。

 

調べるのをやめますか?

再興するのをやめて、新しい神輿を作りますか?

 

いずれにしても、この時点で今まであった文化財はなくなってしまっているので、どうしようもありません。

 

でも、1枚でも写真が残っていたら?

地区の人が各家で写真を持っていたら?

たまたま遊びに来ていた観光客が写真を撮っていたら?

 

そこから、復元したり資料をまとめたりすることが可能となります。

 

たった1枚の写真から得られる情報はとてつもなく多いです。

彫刻の形や色や布の繊維質などなど様々な情報がわかります。

 

写真を撮ることは誰にもできます。

 

だから、とりあえずでいいんです。

どんなカメラでも構いません。

携帯でもいいです。

写真を撮っておいてあげて下さい。

 

もっと意識が高いのであれば、無形のもの(歌や踊り、お囃子など)のために動画も撮っておくといいですね。

図面なんかがあれば、もう完璧です!

写真意外にも出来ること

おじいちゃんとおばあちゃんの話はよく聞きましょう。

 

昔はカメラはここまで流通していませんでしたし、ビデオなんてありません。

おじいちゃんおばあちゃんの話だけが頼みの綱です。

 

なにもお役所に行って話さなくてもいいんです。

それを自分のお子さんに話してあげて下さい。

 

「昔はな~」

 

と話してあげるだけでいいんです。

それを聞いた子が

 

「そういえば昔はこうだったんだって~」

 

と話します。

 

これの繰り返しでそのお話はずっと引き継がれます。

これも一種の「文化の財」ですね。

 

こうして伝わったものが、貴重な資料となることもあります。

 

そういえば最近私もすっかり「房州弁」を話さなくなりましたが、「方言」も一種の「文化の財」です。

話さなくなればその時点で終わります。

あいぃやな~

 

文化を維持・継承していくことは、実はとても簡単なことで、とても簡単になくなってしまうものなんです。

 

出来ることは結構あります。

 

私の様にブログでまとめることも「記録に残す」ことの一つです。 

 

このサイトでは南房総のことをメインに紹介していますが、どんどん掲載範囲を広げられたらと思っています。

「記録に残す」ことが大事

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「記録に残す」のは現状自分たちにしかできません。

 

でも、無理をする必要はありません。

出来る事をやればいいんです。 

 

残されたものがあれば、いつか復元することも、再興することも、その価値を評価することも出来ます。

一番は、祭礼そのもの山車そのもの神輿そのものが残っていることが一番大事です。

 

でも、それが維持できなくなることがあるかもしれません。

 

そのために、1枚でも多く1人でも多くの人が「記録を残す」ことをしてくれていればいいなぁと思います。

 

様々な地域の様々な文化財たちが無くなる前に、無くなっていたとしても、そこに記録に残されたものがたくさんあることを願うばかりです。

*1:※この専門家のことを「学芸員(がくげいいん)」といいます。博物館や美術館、水族館や動物園・植物園などの学術的専門家たちです。ちなみに私もこの資格を持っていますが、博物館などの専門家になれるのはごく一部の人です。ちょ~~~~狭き門です。お医者さんより狭いです。なぜなら、どこの博物館や水族館にも絶対配員されるとは限らないからです。なんせ予算がないので。お医者さんと違って必ずいなければならないものではなく、その代りになる人がいれば別にいいって感じになってます。この資格を持っていても「私は学芸員です!」と名乗ることは出来ず、どこかの博物館などで学芸員として雇ってもらえない限り「私は学芸員の資格を持っています」としか言えません。