おらがまち

歴史大好きまちこ主催!弱小「文化財」応援ブログ!

9月もお祭り三昧。館山のお祭りはまだまだ続く。~正木祭礼~

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

夏祭り、秋祭りとありますが、館山は7、8、9、10月とどの月も大体週末どこかしらでお祭りをやっている地域です。

 

夏祭りが終わったからといって、終了ではありません。

館山のお祭りはまだまだ続きます。

 

そんな夏休みも終わって、一段落したころ再び館山にはお祭りの活気が戻ってきます。

 

正木の祭礼もその一つ。

 

今回は南房総でも大きい屋台が出る「正木祭礼」についてご紹介。

 

それでは早速!

正木祭礼について

正木は那古地区を更に過ぎ内陸に入った山間の地区です。

海から内陸に向かって伸びる細長い土地であるのが特徴。

 

本来なら正木地区は那古地区に属する地域ですが、那古祭礼には参加せず単独で祭りを行っています。

 

正木地区で祀られる諏訪神社を中心に、9月の第4日曜日に実施。

前日の宵祭り(よいまち)もあり、前日から賑わいを見せます。

 

雅楽師による雅楽の奉納もあり、厳かな雰囲気を味わえます。


参加地区は、上、下、岡、向、川崎の5地区。

 

祭礼は2日間行われ、初日に各町内を巡り、2日目は那古小学校前の広場に全屋台が集合しその後正木駐在所裏手にて神輿が加わります。

 

南房総は海に突き出た半島なので、海に関連する祭礼行事が多いと思われがちですが、実際は内陸部には農耕文化が色濃く残り、祭礼も夏の祭りよりも9月や10月に行われるものも多いです。

 

正木祭礼もその一つといえます。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain那古祭礼

 

山車・神輿等をご紹介

上(諏訪神社)

館山バイパスを挟んで海側の地区にあたります。

昔はもっと海岸線が山裾まで迫っていたところにあり、漁業も大分盛んな土地でもありました。

正木地区の鎮守である、諏訪神社を祀ります。

 

安房の名工後藤滝治義光の彫刻を持つ人形屋台があります。

大正時代にに製作されたと言われ、昭和27年頃、平成12年に改修が行われています。
また、昭和40年に梶棒を持つ屋台に変更されています。

下(諏訪神社)

館山バイパスを挟んで上と向かい合う場所に位置します。

諏訪山に鎮座する諏訪神社を祀ります。

 

昭和27年に製作された人形屋台があります。

岡(諏訪神社)

正木の諏訪神社が鎮座する諏訪山の裾野一帯の地区です。

 

後藤利兵衛橘義信や欄間の義光の彫刻がある人形屋台があります。

昭和5年頃に山本から購入したものでしたが、曳き手がいないなどの理由で一時祭礼に参加していない時期もありました。

周辺の祭礼の盛り上がりから、昭和55年に改修を行い再び祭礼を復活させています。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plain山本とは?

向(諏訪神社)

向は正木下と正木岡の間の地区です。

正木他地区同様諏訪神社を祀ります。

 

昭和20年頃に製作された人形屋台があります。

平成13年に土台を改修しています。

川崎(八雲神社)

本来は那古地区に属する地区ですが正木に入る地区です。

どちらにも属していますが、鎮座する八雲神社の祭礼を7月の第1、第2日曜のいずれかに単独で行っています。

正木諏訪神社の例祭が本祭となり、昔より諏訪神社に神輿を渡御させています。

 

昭和7年に作られた白木造りの神輿と明治25年製作の人形屋台があります。

正木祭礼の時諏訪神社へは神輿のみが渡御します。

 

後藤喜三郎橘義信彫刻の「赤穂浪士」の彫刻が施された人形屋台は南房総でも最も大きい屋台と言われています。

平成23年に大改修がされ、美しく生まれ変わった屋台は大変見物です。

 

「御浜出」もありますが、今まで神輿が海に入ったという話はないそうです。

海に近い祭礼ならではの「潮垢離(しおごり)」神事も行われます。*1 

大阪~江戸を往来した貨物船。神棚や仏壇も内蔵されていた。 

その他参加する祭礼

川崎は、南総里見祭りに参加することがあるます。

その年によって参加するしない場合がありますので、詳細については一般社団法人館山市観光協会の案内を参考にしてください。

< 参考文献・サイト >

まだまだ続くよ~まとめ~

館山市に限らず、南房総は半分農業、半分漁業という生活が昔から行われていました。

 

現在は激減している生活方法ですが、昔は日本各地にみられたもの。

今では佐賀県が最も割合的には多いとされています。

 

しかし、正木地区ももちろんですが、全国的に見ても現在において農業もしながら漁業を行う職業というのほとんど見かけません。

 

それでも、地域に根差した祭礼という文化の中や神社のいわれの中には綿々と残されそれを垣間見ることが出来ます。

 

例えば祭礼時に諏訪神社に奉納される雅楽は神楽などの流れを組むものです。

 

単純に「神様に奉納する音楽」ととらわれがちですが、狩猟採集文化や農耕文化などの五穀豊穣を願って舞われたものがそのベースにあります。

 

そして、正木川崎に残されている「しおごり神事」は大漁を願って行われるもの。

 

農と漁の両方を生業としていた生きてきた正木地区お祭りは、こういったところにも見どころがあります。

 

 

9月に入ると、もっぱら夏祭りは終了と思われてしまいますが、こうした正木地区のような間を取るような祭礼も館山や南房総には多いです。

 

ここを境に、秋祭り=収穫祭へと移って行きます。

 

館山や南房総のお祭りは、9月に入ってもさらには10月に入っても、どこかしらで行われています。

 

ちょっとドライブに来てお寿司食べに来たら、もう少し足をのばして特色あるお祭り神社に立ち寄ってみて下さい。

 

きっと面白い発見があると思います。

 

 

以上「おらがまち」まちこでした。

*1:前日の夕方に子供たちが、川崎の浜で砂団子を作り拝殿にお供えするといもの