おらがまち

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館山市仲町には明治の山車の設計図残る。きめ細かな彫刻と踊りが得意な地区。

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」のまちこです。

 

館山市街地は、古くから南房総の中心地として栄え、里見氏の時代には城下町として発展してきました。

 

「仲町」には明治時代の山車の設計図が残されています。

現在も館山博物館に保管されている貴重な一品で、当時の山車の製作の様子が伺える資料でもあります。

そんな貴重な品を残す「仲町」にはどんな山車が残されているのか。

 

ではでは早速いってみましょう!

仲町とは

「仲町(なかちょう)」は、館山城の城下町の一つ。

 

劇場や料亭、芸姑置屋、カフェなどが軒を連ね、歓楽街として賑わっていました。

今は住宅街を中心に成り立っています。

館山神社・諏訪神社の縁起等について

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仲町の鎮守は上町とともに諏訪神社ですが、大正12年9月の関東大震災により倒壊。

現在社殿はなく、上仲公園として整備されています。

 

館山地区の他の神社といっしょに、その後建てられた館山神社(上写真)に合祀されました。

 

諏訪神社の由緒等は不明。

「嘉永五年(1852)」に社殿の再建が行われた棟札が残されています。

 

また、諏訪神社にあった武志流三代目武志伊八郎信の龍や木鼻の獅子・獏などの彫刻は、諏訪神社の別当寺長福寺に保存されています。

神社の額は仲町の集会所にて保管。

 

ご祭神は、建御名方命(タケミナカタノミコト)。

 

例祭日は8月1・2日。

館山地区合同祭

「たてやまの祭り(たてやまんまち)」は、100年以上の歴史がある祭礼。

館山市中心地の合同祭として13地区8社の神輿7基、曳舟2基、山車4基が出祭します。

 

1日目は各町内で山車の曳き回し、2日目は山車や御船、神輿が館山神社に集結。

モミサシやお囃子が境内に響き渡ります。

 

館山神社前の道路が夕方に歩行者天国となり、露店が出店したり賑わいます。

 

www.oragamati.com

 

仲町の山車について

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仲町の山車は、明治二十八年に地元大工の吉田竹次郎によって製作されました。

 

中央正面の鳳凰をはじめとした彫刻は、後藤喜三郎橘義信による作品。

人形は下町の伊弉冉尊(いざなみのみこと)と夫婦神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)をかかげます。

平成9年に大改修が行われ、平成25年には幕が新調。

 

仲町が得意とする踊りを披露するために、お囃子座が広く設けられています。

また車体が低いのもこの山車の最大の特徴。

 

ちなみに踊りは「仲町区伝統踊り」として、小さな子供から大人、お年寄りに至るまで多種多様な踊りが披露されます。 

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真正面

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人形

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後ろ側面

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真後ろ

 

 

 

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