おらがまち

歴史大好きまちこ主催!弱小「文化財」応援ブログ!

捕鯨基地の最前線!クジラ漁師の活気あふれるお祭り。~和田祭礼~

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

南房総ではとってもポピュラーな食材があります。

 

それは「クジラ」。

 

クジラネタはデリケートなお話ですが、わたしたち南房総人(房州人)にとっては結構身近な食材の一つ。

子供のころからクジラは食卓に並んでいました。

 

安房では江戸時代からクジラを獲って食していた歴史があり、現在も南房総市和田町には日本の捕鯨基地があります。

 

クジラを獲るのも解体するのも並みの漁師さん以上の知識や力が必要とされています。

 

「和田祭礼」は、この捕鯨基地のある和田港を中心としたお祭り。

クジラをメインとしたお祭りではありませんが、クジラ漁師の活気あふれるお祭りです。

 

どんなお祭りなのか、早速ご紹介!

和田祭礼について

「和田祭礼」は、南房総市和田町のJR和田浦駅中心で開催されます。

 

クジラと関わりの深い地域なので、港の捕鯨基地をはじめ、クジラの加工会社、クジラ料理を提供するお店など色々あります。

 

とくにこの地区の道の駅和田浦WA・O!にはクジラ関係のものがたくさん。

シロナガスクジラの骨格標本(屋外)やクジラの資料館などあったり、クジラのコロッケなんかも食べれます。

 

和田浦の海岸にはクジラのモニュメントもあり、和田の町はクジラで溢れてます。

 

 

 

「和田祭礼」は、こんなクジラの町:和田町の中心地で開催され、10月体育の日の三連休の土日に行われます。

 

同日は旧和田町全域でお祭りがあり、真浦区・上区・沼区を除いた全区の山車や神輿などが出祭。

そしてこの祭礼の特徴は、どの地区でも屋台や山車で踊りが披露されること。

 

山車や神輿は道の駅和田浦WA・O!や和田浦駅に集合しお囃子の競演があることもあります。

※その年その年で祭礼実行委員会が行程を決めています。

  

参加地区は、小浦、仁我浦、柴、花園、和田の5地区です。

f:id:oragamatiko:20180801153116j:plainほかの和田の祭礼

クジラ型の山車じゃなく江戸型山車。

小浦(?神社)

小浦は和田漁港のすぐ近くの地区です。

鎮守がなにかは調査不足の為不明です。

 

海沿いの地区なだけあって、御船の弁天丸が出祭します。

しかも、恵比寿人形が乗るという珍しい形の御船です。

昭和10年より前に、製作され後藤義孝の彫刻が彫られています。

柴(御霊神社)

柴は長者川より以西、川沿いに海から伸びる細長い地区です。

御霊神社を祀ります。

 

囃子屋台があり、後藤滝治義光による彫刻を見ることが出来ます。

昭和3年に作られたと言われています。

仁我浦(熊野神社)

仁我浦(にがうら)は、和田駅周辺の地区で山間に飛び地もありますが、中心はこちらになります。

熊野神社を祀っています。

 

囃子屋台を出祭させます。

花園(諏訪神社)

花園は海から、黒滝や花嫁街道で知られる山間までの細長い地区になります。

鎮守は諏訪神社です。

 

破風山車を所有し、人形を乗せます。

人形は誰なのか調査不足です。

現在の山車は昭和35年に製作され後藤喜三郎橘義信の彫刻が見られます。

和田(熊野神社・龍宮社)

和田は、和田海水浴場や和田漁港の周辺になります。

熊野神社と龍宮社を祀ります。

 

乙姫を乗せた山車を出祭させています。

彫刻は後藤喜三郎橘義信によるものです。

 

< 参考文献・サイト >

  •  各地区の皆様!!!

南房総の漁師の必需品「万祝」

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南房総はとかく漁師の活気がある地域。

クジラだけじゃなくどこの地区に行っても活気があります。

 

お祭りはもちろん、海に近い環境からしゃべり言葉である「房州弁(ぼうしゅうべん)」も荒々しいです。

 

でも、この漁師さんたち、昔から美意識がとっても高かった。

 

南房総の漁船には大漁旗が掲げられます。

これはここに限らず、全国の港に見られる風景です。

 

が、南房総は漁船だけでなく、お祭りの山車にもこの大漁旗を掲げます。

 

色鮮やかな文字や絵が描かれているのが特徴。

 

実は現在のこうした大漁旗の形は、房総の「万祝(まいわい)」が起源であるといわれています。

 

 

↓ 「万祝」はこちら

「万祝」とは、漁師が大漁祝の時に引き出物として配ったものの一つです。

長袢纏を色鮮やかに染め上げたもので、今では全国各地に見られます。

 

よさこいの踊りをする時もこのような衣装を着るので、今ではかなりメジャーな袢纏。

 

この「万祝」はこうした風習と共に全国の漁師さんの間で広まりました。

 

これが大漁旗の起源となって、はては一世を風靡したデコトラにも影響を与えます。

デコトラ好きな人!発祥は房総ですよ。

 

こうした流れがあった、実は房州が発祥だったと知っている人はほとんどいません。

 

昔は我が家の実家の近くにもこの万祝や大漁旗を作る工房があったのですが、今は全くやっていません。

 

もったいない無形&有形の文化財です。

 

一応千葉県指定有形民俗文化財「房総半島の万祝及び紺屋製作用具」として登録されていますが、知らない人多い。

 

この「万祝」に魅力を感じて、個人博物館をやっている方が南房総市白浜にいらっしゃいます。

「海洋美術館」にはこの万祝コレクションがたくさん展示されています。

 

漁師さんだからと荒々しいと思われがちですが、房州人の漁師さんは昔からこういうのが大好き。

だから、お祭りの神輿や山車に華麗な彫刻や装飾をするのにもこだわりました。

 

そんな漁師たちの熱い気持ちが、現在も南房総のお祭りには込められています。

 

大漁旗一つ見るのもお祭りの醍醐味です。

 

南房総の海に遊びに来たら、大漁旗を見にお祭りにも遊びに来て下さい~

 

 

以上「おらがまち」まちこでした。