こんにちは。
弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。
「がま口」といえばお財布ですが、実はがま口の歴史はとっても浅い。
しかも、いかにも日本風の雑貨と思われがちですが、じつは舶来品(輸入品)。
そんながま口ですが、まちこはありとあらゆるものをがま口化しています。
絶賛愛用中。
一度使うと、ファスナーには戻れないんです。
今回は、まちこがはまっている和風雑貨「がま口」のお話です。
お財布だけじゃないがま口の魅力へいざゆかん!
がま口の由来
がま‐ぐち【×蝦×蟇口】
口金のついた小銭入れ。 開いた口がガマの口に似ているのでいう。蝦蟇口(がまぐち)の意味 - goo国語辞書
dictionary.goo.ne.jp › 国語辞書 › 品詞 › 名詞
昔からおばあちゃんたちが愛用しているイメージのがま口。
なんだか古臭いとか思われているかも。
でも、本当のがま口の姿を知ったら、そんなイメージは吹き飛んでしまいます。
もともとは舶来品
日本では「蝦蟇の口」と言われ、大きく開く口はお金をたくさん取り入れるとされ、日本人に大変好まれてきました。
金運アップの縁起物として、がま口はお財布の代表でした。
しかしもともとはヨーロッパ生まれのヨーロッパ育ちの一品。
それを明治時代に商人が日本に持ち帰り、日本の様式に合わせて商品化したのが始まりといわれています。
歴史的に見ると、まだまだ100年ほど。
それでも一般人の利用率が高いので、歴史のあるアイテムの中では知名度はピカイチ。
ちなみに風水的に言うなら、「大きな口を開く=浪費の可能性あり」ととらわれがち。
歴史オタク目線でお財布のお金の関係はとっても面白いですよ。
ヨーロッパではきらびやかな宝石で
がま口の生まれたヨーロッパでは、社交界のバッグとして重宝されていました。
とくにフランスで紳士淑女問わず大流行していたといわれています。
宝石やきらびやかな金糸銀糸で飾られた大変立派なものだったとか。
今でも女性のパーティーバッグとして利用されていますが、本来はあれががま口の本当の姿というわけです。
わたしたち日本人は、がま口は唐草模様で首から紐で掛けているイメージですが、ヨーロッパの人からしたら、
「あんなに素晴らしバッグをどんな風に首からかけて庶民が愛用しているんだ!」
と思われてしまうかも。
がま口には、華麗な由来があるなんて、わたしたち日本人はほとんど知れませんよね。
おじいちゃんおばあちゃん、こどもだけが使っているがま口。
では全然ありません。
がま口の歴史や魅力についてもっと知りたい方はNHKの「美の壺」を見るべしです!
NHK「美の壺」にはちょっとした和風雑貨の魅力について解説してくれています。
歴史オタクまちこにとってもはなくてはならない番組。
オンデマンドも充実しているので興味のある方は、こちらの記事もどうぞ!
がま口は今や財布だけじゃない
がま口は、今や財布だけにとどまりません。
バッグやリュックにも姿かたちを変え、現代人を楽しませてくれています。
というけれど
がま口の由来はフランスの貴婦人たちのバッグ。
今になり、ようやく本来の役目へ原点回帰したとも言えます。
どんなものがあるのか簡単にまとめてみました。
まちこの愛用する理由も!
財布
いわずもがな「がま口」といえば財布です。
まちこもここ十数年利用してます。
愛用理由は、カチッと開けば、大きな口が開き中の小銭やお札が見やすいから。
ファスナー付き財布とか、もう戻れないわ~。
バッグ
意外かもしれもせんが、これが楽ちん。
バッグの口といえば、なにもないかファスナーか。
なにもないと、中身が飛び出す心配もあるし、かといってファスナーだと急いでいる時になかなかあかないと焦る。
愛用理由は、すぐに開けられること。
とくにレジ前で、財布がないないやってると後ろに列が出来て焦ります。
口全開でものが見やすく、口がカチッと完全に閉じているので安心感もある。
やっぱり普通のバッグには戻れないわ~。
キーケース
カチッと開ければ、目的のものがすぐ出せる。
愛用理由は、キーケースってなぜか3折っての多くないですか?
ちゃんとフックにかかっていればいいんですが、外れてしまっている鍵を落とす可能性がある。
がま口だと、完全に袋状なので万が一のこともほとんどない。
リュック
これは歴史旅をする人には是非おすすめしたい一品。
愛用理由は、中がとにかく見やすい。
もはや最近ファスナーがめんどくさく感じます。
やっぱり戻れない。
旅行のときにはバッグにこだわっているので!
一番のおすすめは、ふくさ~まとめ~
まちこががま口シリーズで一番おすすめしたいのは、ふくさ。
結婚式やお葬式のときにお祝いや香典袋を入れておく、あの袋です。
↓ こちらね。
受付のときにバッグや胸ポケットから取り出すとき、なにげに焦って取り出しにくいとか、なかの香典袋だけがカバンの中に残ってしまった。
これと同じ感覚で、先日母の日に送ったのがブックカバー。
ハードカバーでなく、文庫本だとカバンの中でぐちゃぐちゃに折れ曲がっていることも多々ある。
それをどうにかしてあげたくて購入。
カチッと開けばすぐ読める。
おすすめ。
がま口の歴史は浅いとはいえ、ゆうに100年以上。
伝統工芸品の一つといっても過言ではありません。
でも、おばあちゃんが使っているイメージがとにかく強い(笑)
なので最近は、がま口をさまざまにアレンジして身近に利用できるアイテムになっています。
がま口の由来が由来なので、アレンジは自由自在。
まちこが工芸品といわれるジャンルで一番身近に感じている和風雑貨の一つです。
とても手に取りやすく、生活に取り入れやすい。
弱小文化財応援ブログなので、工芸品をバンバン買ってください!
と、言いたいところなんですが、工芸品は確かに高い。
そういったジャンルを応援したいし、購入したいと思っているなら、まず「がま口」なんてものはどうでしょう。
がま口のお手入れの仕方やアイテムが豊富なお店はこちら ↓
まちこのがま口はほとんどが「AYANOKOUJI」です!