こんにちは。
弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。
我が家には神棚があります。
建築当時からここに置くと決めた場所があったので、そこに神棚を設置。
でも、神棚がないお家って結構あります。
別になくても困らないのですが、困るのは「お札だけあるとき」。
こんなときには、お札だけ設置するのもありなんです。
神棚はないけど、こんな時に困った。
今回は、そんな場合の解決策をご紹介します。
それでは早速!
困った!神棚がない!
神棚がなくても、困ることってそうそうありません。
でも、初詣に行ったときに勢いで破魔矢を購入してしまった。
お守りをいろんな人からもらってしまった。
地区のお付き合いで、お札を購入することになってしまった。
などなど、ちょっとどうしようか、と思うことあるのではないでしょうか。
こういったとき神棚があると、とりあえずここに置かせてもらおう。
ということが出来るのですが、神棚がないとこの「とりあえず」も出来ません。
では一体どうしたらよいのか。
それぞれ詳しく見てみたいと思います。
お札だけある
地区のお付き合いでお札を購入することになってしまった。
や
勢いで神社で購入することになってしまった。
などなど理由はさまざまですが、ひょんなことで「お札だけ」家にあることって時々ありますよね。
さて、困った。
捨てるのもなんだか罰当たりな気もするし、神社に持って行ってお焚き上げしてもらうのも手間。
せっかくもらったのだから、飾っておきたい気持ちもある。
でも、わざわざ神棚を買うのもなぁ、設置する場所もないしなぁ。
という場合は、ずばり
壁などに貼り付ける!
です。
壁でも柱でも鴨居などでもいいんです。
ポイントは「目線より必ず上に設置すること」。
糊をつけて直接貼りつけてOKです。
出来る事なら、お米を溶いて作った「米糊」がよいです。
お米は神道においては重要な穀物です。
だからそのお米から出来た糊はとっても神聖なもの。
今でこそ、市販のスティックのりなんかでペタッと貼ってしまいますが、昔はわざわざ米糊を作って貼るのが普通でした。
また、米糊はとっても強力。
市販の合成糊は、時間と共に劣化しはがれてしまう事もありますが、ちゃんとした米糊ならなかなかはがれることはありません。
なので、手間暇惜しまない方は是非米糊で。
とはいえ、直接貼り付ける方法では賃貸などの場合では出来ない事もあります。
そういった場合には、台紙に貼って、この台紙を画鋲で貼り付ける方法がよいです。
簡易的な掛け軸みたいなものだと思ってもらえるといいかと思います。
ラップなどにくるんでは、神様の依代となるお札が息が出来ないからダメ。
とか
そのまま横にして保管するのもダメ。
直接画鋲で貼り付けるのも神様自身を傷つけるからダメ。
などなど、色々な迷信や俗信がありますが、基本お札は「立てるもの」です。
紙のお札に限らず、木でできた札、後で紹介する破魔矢などもすべて同じ。
出来る事なら簡単な置き場所で構わないので、どこか場所を作ってあげるのがよいです。
この際に神棚はなくてもいいです。
タンスの上にお札を立てかけてあげる、これだけで大丈夫。
そしてきれいにしてあげる。
ホコリなどがかぶらないように、こまめに掃除をするのも忘れないでくださいね。
ちなみに「おふだ」を大事にするのと「おさつ」を大事するのは歴史的観点から見ると同じこと。
金運をアップをお願いするなら、「おさつとおふだ」違いを知るのが重要かも。
お守りはどこに保管する?
自分で欲しくて購入したお守りなら、自分のカバンやお財布につけることを最初から考えて購入しますので、大きさや数などは問題ありません。
でも、意図せず、たまたま親が旅行先で購入してきてしまった縁組のお守りや、お友達がくれた安産祈願のお守り、親戚のおじさんおばさんが学業のお守りを買って来てくれた。
なんてことありますよね。
こんなにお守りあってどうするんだ。
というぐらい、重なるときは重なるもの。
ジャラジャラとカバンに大量のお守りをつけるのもなんだし、たくさんあると神様同士がけんかしてしまうって聞いたこともある。
さて、困った。
では、突然ですが、ここでお守りの歴史について。
お守りのあの形が出来たのは、戦後のこと。
本当は袋の中に入っている「内符(ないふ)」という紙の包みのみが、神社からの授与品。
この包みには神様の力が込められているので、包みを解放してはいけない決まりがあります。
昔はこの「内符」を手製のお守り袋の中に入れ、肌身離さず持ち歩いていました。
だから、いくつもの神社の「内符」をたくさん入れていた人も。
つまり、お守りにとって何が一番大事かというと、あの袋の中に入っている紙の包み「内符」ということになります。
今でこそお手製のお守り袋なんてなくなりましたが、もらったお守りの「内符」を全部入れて肌身離さず持ち歩く、ってのもありなわけです。
そうすると外身の袋が残ってしまいます。
また、そんなお守りたくさんいらないよ、という方もいるかもしれません。
では、持ち歩かないお守りはどうしたらよいのか。
こちらも基本、神棚への保管です。
でも、それが出来ないなら
白い布に包んで保管!
です。
引き出しの中に入れて保管するにしても、箱の中に入れて保管するにしても、もちろん神棚に保管するにしても、白い布に包みます。
もしくは、白い布を敷いたところにお守りを置きます。
白は穢れが無い、美しい状態、良い状態を指します。
なので、きれいな状態で保管しております。
という、神様への意思表示の現れ。
お守りの保管で困らないように、白い布一枚くらい持っていると良いかもしれません。
たくさんお守りを持っていると神様同士がけんかするというのは、全くの迷信です。
お守りを持ちすぎると欲丸出しのようで良くないというところから、こんな迷信がでてきたようです。
破魔矢はどうしたらいい?
破魔矢って、初詣にでも行かないとあんまり購入しません。
でも、あの初詣の雰囲気と、破魔矢の威力に押されてついつい購入してしまうことってありませんか?
今年は運が開けるように、悪いことがないように破魔矢でも買っちゃおうかな!ってあるあるでは?
破魔矢って、すごく魔除けに効果がありそうですよね。
実はその通りで、矢は魔を祓うもの、邪なもの(よこしまなもの)を祓うものとして、古代から重宝されてきました。
ホントは、矢と弓ワンセットであるはずなのですが、現在は矢のみがお守りとなっています。
そしてこの破魔矢。
なにげに大きい。
もちろん神社によっては小ぶりのものもありますが、20~30センチのもの多いかな。
ものによってはもっと大きいものも。
これを自宅のどこかに置くとなると、ちょっと大変。
もちろん神棚や、床の間などがあれば、そこに保管しておくのがよいのですが、そういうわけにもいかないこともあります。
その場合は、玄関。
靴箱の上でもOK。
なるべく上の方へ、立てかけて置いてください。
神棚とは違うので、向きなどはあまり気にしなくても大丈夫。
玄関は、魔をいったん祓うところでもあります。
なので、破魔矢はもっとも適している場所とされています。
そして玄関はきれいにしておくこと。
風水でもよくいいますが、玄関は家の中で一番大事なところ。
というのは、ものが一番出入りするところなので、いいもの悪いものがやってきやすいところだからです。
神棚はなくても別にいい~まとめ~
神棚はなくてはいけないもの。
一家に1つはないとなんか縁起が悪そう、と思われがちですが、今のお家の諸事情を考えると、それも難しいものです。
神棚はそれだけで場所をとります。
それでもあった方がいいと思われるなら、このような簡易的なものがあると、何気に大変重宝します。
とにかく場所をつくってあげることが大事なんだと思います。
神棚の設置については「神棚の向き」の記事にて。
それが例えタンスの上でも、本棚の上でも、机の上であったとしても。
そして余談ですが、お札や破魔矢などは、年が明けると神社に戻してあげてお焚き上げをし、新年にまた新しいものを飾ります。
が、お気に入りのお守りや、どうしても思い入れのあるものであれば、身近に保管しても全く問題ないです。
神社や神道の神様たちは、あんまり細かいことは気にしません。
それでも大事なのは、きれいにしておいてあげる事。
これだけはきっと譲れないんじゃないかなと思います。
なんせ、日本の神様は大変きれい好きなので。
以上「おらがまち」まちこでした。