おらがまち

歴史大好きまちこ主催!弱小「文化財」応援ブログ!

木の力を利用してみよう!香りや材質で生活を豊かにする。

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こんにちは。

弱小文化財応援ブログ「おらがまち」まちこです。

 

日本には木で作られたものがたくさんあります。

普段の生活のなかにも、宗教や文化の中にもたくさん!

 

でも、今私たちは木の代わりにたくさんのプラスチック製品を代用品としています。

海洋プラスチックなどが問題になっている昨今。

 

今こそ、木の力を利用してみるのはいかがでしょう!

 

 

今回は、歴史オタクのまちこがすすめる日本の生活には欠かせない「木の力を利用する方法」についてちょっとご紹介。

木の使命は決まっている?

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神様から教えられた古代の木の活用

日本書紀の中にある一説があります。

 

須佐之男命(すさのおのみこと)が、ひげを抜いてぽいっとすると、そのひげが杉の木になりました。

また胸毛を抜いてぽいっとすると檜(ヒノキ)に、さらにお尻の毛は槙(マキ)に、眉毛は樟(クスノキ)になったそうです。

 

そしてこういいました。

 

「スギとクスノキは船を造るの使ってね。

ヒノキは宮(お家)を造るのにいいよ。

マキでは棺(ひつぎ)を作ろう。

さあ!実になる木はたくさん植えよう!」

 

使い方まで丁寧に教えてくれたんだとか。

 

須佐之男命は暴れん坊の神様として知られていますが、木の神様としての信仰も集める神様でもあります。

 

日本書紀はただの神話のお話と思われがちですが、古代の正式な史書。

 

ただの伝説ではなく、当時から木の活用術がある程度出来上がっていたことがわかるお話です。 

使われるべきところに使われていた

 

ではでは、日本で木がどんな風にどんなところでいつから利用されていたのか。

 

実は発掘調査でいろんなことがわかってきています。

 

例えば、弥生時代で有名な吉野ヶ里遺跡にはカシの木。

縄文時代で有名な三内丸山遺跡はクリの木。

 

それぞれの遺跡にはこの二つの木で作られた家の痕跡があります。

 

いずれも硬くて腐りにくい木材で、風雨にさらされる日本の気候に合わせて考えて利用されていました。

遥か昔から、それぞれの木の特徴を活かした使い方をしていたことがわかります。

 

須佐之男命が木の使い方を色々教えてくれていましたが、もっと前の縄文時代の人も弥生時代の人も、ちゃんと木の良し悪しを見抜いていいたんですね。

それぞれの木の力

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クリ・カシの木・ヒノキ

昔の利用方法は・・・

クリやカシの木など、固くて腐りにくいものがよく利用されていました。

中でもスサノオもゴリ押しの建築資材ヒノキが超優秀。

 

ヒノキの建物で有名なのが、法隆寺の塔。

1300年経っていますが、強度は建てられたと同じくらい。

 

ヒノキは木目など細胞自体が緻密で、狂いが少ないことから昔から好まれて建築資材として使われていました。

 

そして、この木の最大の特徴は「燃えにくい」こと。

 

「ひのき」は「火の木」と言われ、古来より燃えにくいことで知られていました。

建物の最大の敵は火災です。

燃えにくいことは一番重要でした。

 

これはもう建築資材には最適の木材としかいえません!

さすがスサノオ!

 現在の利用方法は・・・

現在はクリやカシの木を利用して家を建てることはあまりありません。

ヒノキも、昔にも増して効果。

 

これらで一般の家を建てて利用するというのはありませんが、ヒノキには特有のにおいがあります。

 

ヒノキの匂いは、色んな研究から日本人が好む香りなんだとか。

確かにあの香りを嗅ぐと落ち着きますよね。

 

アロマの効果で現在ヒノキは様々に利用されています。

 

例えばヒノキ風呂などが有名。

ヒノキ玉などを湯船に浮かべると癒しの効果抜群です。

マキ

昔の利用方法は・・・

棺桶をなにで作るかって?

スサノオのお話によるとマキ。

 

これも発掘調査でわかっているのですが、古墳時代のお墓によくみられる。

 

マキはマキでも、日本独自のコウヤマキというマキで棺をつくります。

 

このコウヤマキ、見た目なんの変哲もないただの木。

香りがよいとか、木目が美しいとか、そんなこと一切ありません。

 

ただし、ずば抜けて良いところがあります。

水にとっても強い。

そして腐りにくい。

水っ気の多いところでも、ゆうに300年くらいは余裕でもつ。

 

昔は火葬の風習は一般的ではありませんでしたから、ほとんどが土中か洞窟などに埋葬。

 

コウヤマキは、この高温多湿の日本の環境の中では死者を守るために最適な木材というわけです。

 

日本原産の日本にしかない木。

扱い方は日本人しか知りません。

やっぱり、ちゃんと木の性質を見抜いていた先人たちの知恵ですね。

現在の利用方法は・・・

水に強いことから、その後は風呂桶や橋の材料としても重宝。

 

少し前まではよく利用されていたようですが、もともと数が少ないので供給が追い付かないのが現状。

 

名前から推測できるように、高野山にたくさん自生していることから神聖な木「霊木」として扱われています。

今では数珠や仏壇のお供えものなどに利用されたり、ご利益がある木でもあります。

 

ちなみに、コウヤマキは天皇家の秋篠宮家の悠仁親王の御印(その人専用の家紋のようなもの)でもあります。

杉・クスノキ

昔の利用方法は・・・

スギとクスノキで船を作るようにスサノオがいったそうですが、やっぱり発掘調査でこちらもしっかり証明されています。

 

この2つの特徴は、ずばり大きさ。

 

船を作るにはどれだけの木材・どれくらいの長さが必要か。

 

とにかく大きくないと出来ません。

さらに杉はまっすぐのびる木。

 

造船にはもってこいの木でした。

 

言われてみれば屋久杉(屋久島の縄文杉)や近くの神社の立派な御神木なんかもクスノキが多いですが、スギやクスノキはみんな大きな木。

 

これらの木を利用して、ちょっと前まで木材が船の主流。

プラスチック製、樹脂製の船が出始めたのごくごく最近のこと。

 

船といえば、スギ・クスノキ。

これが王道でした。

現在の利用方法は・・・ 

しかも腐敗や虫に強い(独特なにおいがあるため)ので、防虫効果もあり、さらに最近の研究では、アトピーの軽減、うつ改善、熟睡効果もあるとされ見直されてきています。

 

杉のかわで包んだおにぎりを時代劇のドラマで見かけますが、あれも食べ物を腐らせないための殺菌効果を利用した生活の知恵。

 

今では皮ではなくなってしまいましたが、杉で作られたお弁当箱なんか味があっていいですよね。

花粉症の原因の嫌われ者じゃない、いいやつだ。

こうなった理由があるんだよ~・・・

桐(おまけ)

昔のおばあちゃんの花嫁道具の中には、桐のタンスというものがありました。

 

どか~んと大きくて立派なタンス。

 

昔からキリ(桐)を誕生の記念樹するのは定番。

特に女の子のために植えられました。

 

それはなぜか。

 

桐の成長は15~20年くらいで、ちょうど嫁入りの頃に手ごろな大きさになったためです。

この桐を植えて、嫁ぐ我が子にタンスをプレゼントしたわけだ。

 

桐は軽く、湿気を通さず、割れや狂いが少ないことから高級木材でした。

そんな立派なものを持たせてあげたいという親心があったんですね。

 

今ではドでかいタンスは敬遠されがちですが、何かを保存するには最適の木材です。

こんな今風のパンの保存ボックスもあって、活用方法は幅広い。

木の力で生活スタイルを変える

日本の山にはたくさんの木がありますが、その山林の保有面積はなんと国土の約7割。

 

昭和の中ごろには森林伐採が多く行われてきた経緯があり、このままではいけないと当時植林が一斉に行われました。

 

そこで植えられたのがスギやヒノキです。

 

今私たちの花粉症の原因となるスギは、日本全国どこの山に行ってもあります。

要はスギ、多すぎなんですね。

だから、過剰に花粉が供給されてしまってアレルギーとなる人が増えてしまったとも。

 

そしてスギやヒノキがたくさんあるのに、日本の木材はほぼ輸入。

手入れをする人や伐採、木材の管理をする人が激減しているためです。

  

木は切られだけが使命ではありません。

 

その先が重要なんだと思います。

「木を切ったら育てる」

「木を有効的に使う」

「適材適所に気を利用してあげること」

こういった流れをもう一度考える時期なのではないかなぁ。

 

歴史オタクのまちこは、日本の木の文化がこのまま廃れていくのが本当にさみしい。

 

家をすべてまるまるヒノキで建てるなんてできないけれど、生活のあちこちに木の力を取り入れることは出来ます。

 

木にこだわった生活雑貨を提供しているお店も増えてきました。

↓ こちらのお店は、優しい風合いのインテリア雑貨のお店でいつも参考にしています!

木の香りや材質で、自分の今の生活をもう一度見直してみるのはどうでしょう!

 

 

以上「おらがまち」まちこでした。